タイピング
タイピングが早くなるコツとは?初心者から上級者までの練習方法を解説
タイピング
「タイピングがもっと早く正確にできたらいいのに…」と思ったことはありませんか?
「タイピング検定にチャレンジしたいけど、合格するか不安」
「タイピング検定を受験しようかどうか迷っている」
「タイピング検定を受験したいけど、どの試験を受けたらよいかわからない」
など、タイピング検定に関して、こんな風に考えている方も多いと思います。また、「タイピング検定はあるのは知っているが、本当に受験したほうがよいの?」と必要性に疑問を持っている方もいると思います。
タイピングは、学校や職場での課題提出、メール作成、資料作成など、日常の中で欠かせないスキルです。もし、大切な場面でタイピングミスが続いてしまったら?『仕事や作業が遅い』『パソコンの基本操作ができていない』と評価されてしまうかもしれません。実は、タイピングスキルはただ便利なだけではなく、自分の評価や成績・成果にも直結する重要なスキルなのです。
そんなタイピング能力を客観的に証明したり、もちろんスキルアップを目指す方法としてもおすすめなのが、「タイピング検定」です。タイピング検定では、自分の速さや正確さを数値で確認できるだけでなく、合格すれば履歴書に書いてアピールできる資格として活用することができます。
この記事では、タイピング検定に興味があるけど、まだ受験を決めていない人に、タイピング検定とはどんな検定なのか、一般的に「すごい」とされる級について、また有名なタイピング検定の紹介や、検定の選び方と効果的な練習ポイントまでくわしく解説 します。 この記事を読み終えた頃には、タイピング検定を選ぶ手がかりがきっと見つかるはずです。
それでは、早速みていきましょう。
3−2.日本情報処理検定協会「文章入力スピード認定試験 日本語」
3−3.日本情報処理検定協会「文章入力スピード認定試験 英語」
3−5.全日本情報学習振興協会「パソコン検定 タイピング試験」
4.【小学生・中学生・高校生】子供におすすめなタイピング検定
8.【関連記事】タイピング検定合格練習におすすめのお役立ち記事
タイピング検定とは、自分のタイピングスキルや速さを評価してくれる試験です。資格を取得することで、タイピングスキルの証明や就職活動でのアピールになるといったメリットがあります。検定では主に「公的資格」と「民間資格」の2つのタイプにわかれており、公的資格では日本情報処理検定協会の「文章入力スピード認定試験 日本語」や「日本語ワープロ検定試験」、民間資格では「イータイピングマスター」や日本商工会議所の「ビジネスキーボード」などが有名です。
受験方法は、自宅でオンライン受験ができるものや試験会場で受ける方法があります。また評価方法については、入力した文字数に応じて級や段が決まるものや、事前に選んだ級の合格基準を満たしているのかを判定する方法があります。
ちなみに、「タイピングがすごい!」と言われるレベルの目安は、1分間に80文字以上で、一般的なタイピング検定でいうと「2級以上」にあたります。まずはそこを目指して練習してみましょう。
タイピング検定で資格を取得することは、単にタイピングスキルを証明してくれるだけでなく、さまざまなメリットがあります。ここでは、検定を受けることのメリットと、履歴書に書くならどの級がいいのかについて紹介します。
まずは、タイピング検定を受験することのメリットを3つ紹介します。
検定合格を目指して練習することで、タイピングスキルが少しずつ上達し、自分の成長を実感できるようになります。また、「検定●級に合格する!」という目標に向かって努力することで、物事をコツコツ頑張る力も身につきます。
タイピングはパソコン操作の基本です。タイピングがスムーズになると、学校の授業や課題でパソコンを使う場面でも効率よく作業が進められるようになります。パソコンを使った学びが、もっと楽しく、役立つものになるでしょう。
速くて正確なタイピングができると、就職活動やアルバイトの面接で「パソコンが得意」とアピールできます。また、スピードや作業の効率が上がるなど実際の職場でも役に立ちます。
このように、タイピング検定に挑戦して、早くて正確なタイピングスキルを身につけることで、学校生活や将来の仕事など、さまざまな場面で役立てることができます。文章を作成したり、調べ物をしたりするときの時間短縮にもつながり、毎日の学びや作業がもっとスムーズになるメリットがあります。
企業やバイトの採用で履歴書にタイピングスキルを書いてアピールする場合、最低でも「2級以上」は欲しいところです。
一般的に検定の3級は「タイピングの基礎スキルがある」というレベルが多いです。そのため、1級や2級以上を持っていると「実務でも使えるスキルがある」とみなされて、採用担当者に好印象を与えることができます。特に事務職やパソコンをよく使う仕事の場合は、2級以上は持っておくようにしましょう。
事務職や営業職といった一般的なデスクワークの職種では、パソコンが主な仕事道具になるので、タイピングスキルは当然のように求められます。タイピングが早くて正確な人は、仕事の効率も良くなり、周りからの信頼も高まります。 ただし、同じパソコンを使うIT系の職種採用の場合、タイピングスキル単体よりも、IT関連の知識や資格・経験などを重視することが多いです。もし資格欄に入れる場合には、「+αのスキル」としてアピールするのが効果的です。
以上が、タイピング検定は何に役立つ?メリットについての解説でした。
今回、有名な公的資格・民間資格のタイピング検定試験を8つ紹介していきます。
●公的資格で有名なタイピング検定試験
●民間資格で有名なタイピング検定試験
以下では、各検定別に「検定の概要、特徴、受験料、どんな方におすすめなのか」などについて詳しくご紹介していきます。
タイピング技能検定イータイピング・マスターは、イータイピング株式会社が実施しているタイピング検定試験です。民間資格に分類されますが、公的資格と並んで有名なタイピング検定です。オンライン受験ができるため、自宅から気軽に挑戦できるのが大きな特徴です。この検定では、タイピングの速さと正確さの両方を総合的に評価をしています。また初心者から上級者まで、自分のレベルに合った級を選んで受験できるのも魅力的です。自分のペースでスキルアップを目指せるので、「まずは試しに受けてみたい」という方にもおすすめ。
▶︎タイピング技能検定「イータイピング・マスター」の検定概要
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概要 |
画面に表示される問題文を入力しどれだけ正確にタイピングできたのかを評価する検定 |
試験時間 |
なし |
級 |
初級・1級・2級・3級・4級・5級・6級・7級・8級 |
科目 |
以下の中から3科目 「単キー」「カナ」「単語」「短文」「長文」 |
難易度 |
★ 〜 ★★★(かんたん〜むずかしい) |
受験資格 |
制限はなし |
受験会場 |
オンライン(インターネットに接続できるパソコンが必要) |
申込方法 |
公式サイトから |
料金(税込) |
無料 〜 5,300円 |
公式サイト |
https://web.e-typing.ne.jp/ |
実際に、「イータイピング2級」に挑戦してみたことろ、試験はシンプルにタイピングをするだけですが、上級になると1つのミスが合否に大きく影響するため、かなり緊張感がありました。有名な検定のため、履歴書に書いてアピールすることもできるので、特に学生や就職活動中の人、また職場でタイピングスキルを活かしたい社会人におすすめです。 以下の記事では、タイピング技能検定イータイピング・マスターの試験内容や難易度・レベルと受験対策について詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。
・タイピング技能検定イータイピング・マスター!難易度やレベル・受験対策を解説
日本情報処理検定協会「文章入力スピード認定試験 日本語」は、文部科学省が後援する公的資格のタイピング検定です。10分間でどれだけ正確に長文を入力できるかが採点基準になります。 1ミスにつき1文字分減点される厳しい採点方法が特徴で、タイピングの速さだけでなく、正確さが求められます。そのため、スピードだけでなく慎重に文字を打つ練習が重要です。 シンプルな試験のため初心者から社会人まで幅広く受けられるので、自分のタイピングスキルを試してみたい方におすすめです。
▶︎日本情報処理検定協会「文章入力スピード認定試験 日本語」の検定概要
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概要 |
制限時間内に表示されている文章を正しく入力できた数に応じて段や級を認定する、公的資格 |
試験時間 |
10分間 |
級 |
特段・初段・1級・準1級・2級・準2級・3級・4級・5級・6級 |
科目 |
長めの文章 |
難易度 |
★★(ふつう) |
受験資格 |
制限はなし |
受験会場 |
指定の学校やパソコン教室で実施 |
申込方法 |
公式サイトから |
料金(税込) |
一律1,500円 |
公式サイト |
https://www.goukaku.ne.jp/test_pcspeed.html |
日本情報処理検定協会「文章入力スピード認定試験 英語」は、「3−2.日本情報処理検定協会「文章入力スピード認定試験 日本語」」の英語版になります。10分間でどれだけ正しく英語入力ができるのかを評価する検定で、公的資格になります。こちらでも、1キーミスをすると2キー分がマイナスされるといったタイピングミスをした時のペナルティがあります。英語学習とタイピングスキルの両方を磨ける一石二鳥の検定で、特に貿易事務、翻訳、外資系企業など英語を用いた仕事を目指している人には、スキルを証明する手段としておすすめです。
▶︎日本情報処理検定協会「文章入力スピード認定試験 英語」の検定概要
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概要 |
制限時間内に表示されている英文章を正しく入力できた数に応じて段や級を認定する、公的資格 |
試験時間 |
10分間 |
級 |
特段・初段・1級・準1級・2級・準2級・3級・4級・5級・6級 |
科目 |
長めの文章 |
難易度 |
★★(ふつう) |
受験資格 |
制限はなし |
受験会場 |
指定の学校やパソコン教室で実施 |
申込方法 |
公式サイトから |
料金(税込) |
一律1,500円 |
公式サイト |
https://www.goukaku.ne.jp/test_pcspeed_eg.html |
日本情報処理検定協会「日本語ワープロ検定試験」は、タイピングスキルと文章作成能力を評価する公的資格です。特に高校生や社会人を対象としており、実務で役立つスキルが身につきます。検定は7段階(初段~4級)に分かれ、級が上がるほど求められるスキルも高くなります。初段になると文章作成問題がさらに追加されます。評価基準が厳しいので、合格すれば高いスキルを証明できます。特に、事務職を目指す人におすすめで、履歴書に記載することで就職活動でも大きなアピールになります。難易度は高めですが、その分得られるメリットも大きい試験です。
▶︎日本情報処理検定協会「日本語ワープロ検定試験」の検定概要
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概要 |
画面に表示される問題文を入力する。(ミスペナルティあり) |
試験時間 |
初段:50分(速度が10分、文書作成が各20分) 1〜4級:30分(速度部門が10分、文書作成が20分) |
級 |
初段・1級・準1級・2級・準2級・3級・4級 |
科目 |
初段:速度部門、文章作成が2つ 1〜4級:速度部門、文章作成 |
難易度 |
★ 〜 ★★★(かんたん〜むずかしい) |
受験資格 |
制限はなし |
受験会場 |
指定の認定会場で実施 |
申込方法 |
公式サイトから |
料金(税込) |
1,800円〜5,300円 |
公式サイト |
https://www.goukaku.ne.jp/test_wordpro.html |
「パソコン検定 タイピング試験」は、全日本情報学習振興協会が主催するタイピングの速さや正確さを評価する検定です。この試験は民間資格ですが、幅広い年齢を対象にしているので、中学生・高校生・大学生だけでなく社会人も受験ができます。問題文には、ビジネスシーンでよく使われる文章が登場します。そのため、タイピングスキルを磨くだけでなく、実務で役立つ知識も身につきます。 1級〜3級まであり、それぞれの合格ライン(入力文字数・正解率)を満たすと合格となります。合格者には、合格証書とび認定カードを認定会場で交付されます。
▶︎全日本情報学習振興協会「パソコン検定 タイピング試験」の検定概要
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概要 |
制限時間内に画面に表示された文章(漢字・かなを含む)をどれだけ速く入力できるかを評価 |
試験時間 |
10分間 |
級 |
1級・準1級・2級・準2級・3級 |
科目 |
なし(ビジネス文書や解説文) |
難易度 |
★★(ふつう) |
受験資格 |
制限はなし |
受験会場 |
指定の認定会場で実施 |
申込方法 |
各認定会場に問い合わせ |
料金(税込) |
4,400円~8,800円 |
公式サイト |
https://www.joho-gakushu.or.jp/pc/typing.php |
「ビジネス文書実務検定試験」は、全国商業高等学校協会が主催する、ビジネス文書の作成や管理スキルを評価する公的資格の検定です。主に高校生が対象ですが、一般の方も受験可能です。「ビジネス文書部門(筆記試験と実技試験)」と速度部門(タイピングの実技試験)の両部門で合格が必要です。片方だけ合格した場合は「部門別合格」として認められますが、有効期間は4回分の検定までなので、期間内にもう一方も合格する必要がある)基本的なビジネス文書のマナーが身につきます。文部科学省後援の公的資格でもあるので、学校推薦や奨学金応募の加点要素にもなります。
▶︎全国商業高等学校協会「ビジネス文書実務検定試験」の検定概要
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概要 |
ビジネス文書作成やタイピングスキルを評価する検定 |
試験時間 |
ビジネス文書部門 30〜35分 速度部門 10分 |
級 |
1級・2級・3級 |
科目 |
・ビジネス部門 ・速度部門 |
難易度 |
★★★(むずかしい) |
受験資格 |
制限はなし |
受験会場 |
高校または試験場校 |
申込方法 |
高校生:学校へ申し込み 一般:直接会場へ申し込み |
料金(税込) |
ビジネス文書部門: 900 円〜1,200円 速度部門:一律 800 円 |
公式サイト |
「キータッチ2000」は、日本商工会議所が実施するタイピング検定で、タイピングの速さと正確さを評価する民間資格の検定です。10分間で2000字の文章をどれだけ正確に入力できたかを評価するというシンプルな試験内容のため、タイピング初心者から上級者まで挑戦しやすいのが特徴です。日本商工会議所が認定しているため、民間資格でありながら広く知られており、信頼性の高い検定の1つです。
なお、10分内に2000字すべて入力できた人には、技能認定証明書の代わりに「ゴールドホルダー認定書(デジタル)」が与えられます。さらに上位20位に入ると、ランキングページも掲載されます。特に速さに自信がある方は、ゴールドホルダーを目指してみてみるものおすすめ。
▶︎日本商工会議所「キータッチ2000」の検定概要
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概要 |
制限時間内に画面に表示される問題文をどれだけ入力できたかを評価 |
試験時間 |
10分 |
級 |
なし |
科目 |
アルファベット・数字・記号を含む2,000字 |
難易度 |
★(かんたん) |
受験資格 |
制限はなし |
受験会場 |
商工会議所ネット試験施行機関 |
申込方法 |
試験会場へ直接申し込み(電話) |
料金(税込) |
2,200円 |
公式サイト |
「ビジネスキーボード」は、「キータッチ2000」と同じ日本商工会議所が行っている民間資格のタイピング検定です。キータッチ2000が子供やタイピング初級レベル向けに対してこの検定は、中・上級者向けの内容になっています。具体的には、仕事や実務を意識した単語や短文、アドレス、郵便番号など、さまざまな文章が出題されます。試験科目は「日本語」「英語」「数値」の3種類があり、それぞれ制限時間内に入力できた文字数に応じて5つのランク(S〜D)で評価してくれます。
タイピングスキルをもっと高めたい、実践的な能力を証明したい人や仕事でタイピングスキルを活かしたい学生や社会人、数字や英語の入力も含めた総合的なタイピングスキルを証明したい人にぴったりです。
▶︎日本商工会議所「ビジネスキーボード」の検定概要
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概要 |
制限時間内に画面に表示された問題文をどれだけ入力できたかを5段階で評価 |
試験時間 |
35分 |
級 |
結果に応じて「S・A・B・C・D」の5段階 |
科目 |
日本語(900字)、英語(3000字)、数値(1200字) |
難易度 |
★★(ふつう) |
受験資格 |
制限はなし |
受験会場 |
商工会議所ネット試験施行機関 |
申込方法 |
試験会場へ直接申し込み(電話) |
料金(税込) |
3,300円 |
公式サイト |
以上が、有名なタイピング検定の紹介でした。
タイピング検定といっても、タイピングの速さや正確さを評価するものから、ビジネスで必要な文章作成スキルを試すものまで、さまざまあります。そこで、小学生・中学生・高校生別におすすめのタイピング検定を紹介します。
小学生には、試験内容がシンプルでわかりやすく、挑戦しやすいタイピング検定がいいでしょう。
特に以下のタイピング検定は小学生でもわかりやすいルールで模擬試験も用意されているので、試験のイメージがつかみやすく、初めてでも安心して取り組めます。
まず、1つ目が「キータッチ2000」です。
キータッチ2000では、タイピングの速さや正確さをシンプルに評価してくれるので、学年に関係なく取り組みやすく、初めてのタイピング検定にぴったりです。また、キータッチ2000の出題形式に対応したテストモードを練習できる無料の子供向けタイピングサイト(ナレッジタイピングFree)が公開されているので、家庭でも手軽に検定対策ができます。
小学生におすすめするタイピング検定の2つ目は、「タイピング技能検定イータイピング・マスター」です。
イータイピング・マスターは、簡単なレベルから上級者まで用意されているので無理なくステップアップできます。また自宅のパソコンから受験ができるので、慣れた環境でリラックスして試験に挑戦できるほかに、問題には「ふりがな」がついているので、漢字の読みが苦手な子供や上級を目指している子供も安心して受けれます。
中学生になると、読める漢字が増えたり、英語の学習が本格的にはじまるので、基礎的なタイピングスキルを超えて、少し難易度の高い検定に挑戦するのがおすすめです。以下のような難易度の高い検定にも挑戦してみましょう。
日本商工会議所が提供する「キータッチ2000」は、10分間に入力できる文字数を測定するタイピング検定です。
タイピング速度や正確性を測るので、基礎スキルをしっかり伸ばすためにも良い検定です。練習ツールも充実しているため、自宅で手軽に対策ができます。なお、中学生頃になるとある程度タイピングも速くなってくるので、2000字全てタイピングしたらもらえる「ゴールドホルダー」取得を目指してみましょう。
イータイピングマスターは、小学校〜専門・大学生の中でも「中学生」の受験が一番多い検定です。(参考:タイピング技能検定とは)
試験はオンラインで受験ができることや、公式の模擬試験や練習サイトも充実しているので、パソコンスクールに通うのは難しい学生も気軽に練習できておすすめです。中学生の場合は「5級〜3級」を目指してみましょう。
文章入力スピード認定試験 日本語は、文章の漢字にふりがながついていないので、漢字が読めることが前提の問題が出ます。そのため、小学生にとってはやや難しく、中学生以降におすすめの検定になります。タイピングスピードだけでなく、正確に漢字変換を行う力も試されるため、漢字の読み書きが得意な人や漢字の学習とタイピングスキルの両方を上げたい中学生にぴったりです。
「文章入力スピード認定試験(英語)」では、英単語や短い文章を正しくタイピングできるかをチェックします。
特に、英語学習がはじまる中学生以降におすすめで、タイピング練習をしながら、英単語を覚えたり、英語の表現に慣れたりする良い機会になります。
小学・中学生のタイピング学習では、基礎的なスキルの習得が中心になりますが、高校生になると、進路や就職を考え始める年齢となってくるので、実務で役立つタイピングスキルが求められるようになります。そのため、以下で紹介するような、将来の進路や仕事を意識したタイピング検定に挑戦してみるのがおすすめです。
「ビジネスキーボード」は、日本商工会議所の中・上級レベル向けのタイピング検定です。
試験では、単語や短文、メールアドレス、英単文や郵便番号、記号など、仕事ですぐに役立つ実践的な問題が登場します。入力した文字数に応じてレベルが評価される仕組みですが、検定料金が安いので、一度に上のレベルを狙わず段階的にレベルアップを目指すこともできます。試験では、Cレベル以上が一般的な事務に必要とされる基準ですが、就職活動や進学などでアピールする場合には、BまたはAレベル以上を目指すのがおすすめです。
イータイピング・マスターは、小学生・中学生でもおすすめしましたが、高校生の受験も増えています。
最近では、タイピングスキルを採用基準の一つとして評価する企業もあり、イータイピングマスターはタイピング能力を証明する検定として広く知られています。検定に合格すると「認定証」が発行されるため、履歴書に記載できる資格として、進学や就職活動でのアピールポイントになります。特に、進学や就職活動でスキルをアピールする場面が増える高校生に、この検定はおすすめです。
日本語ワープロ検定試験は、タイピングだけでなく、文書の作成やレイアウトの知識も評価される実務的な検定です。
特に、将来的に事務職や文書や資料を作成する業務のある職種に関心がある高校生以上の学生にとって、基礎的な文書作成のスキルを学ぶ良い機会にもなります。
全国商業高等学校協会の「ビジネス文書実務検定試験」は、実際に職場で使える文書作成のスキルを評価する高校生向けのタイピング検定です。ビジネス文書を作成する力を証明する資格として、特に、商業系の高校や事務職を目指している高校生は取得しておきたい検定の1つです。
これまでは、学生別におすすめのタイピング検定を紹介しましたが、タイピング検定を受ける理由や目的によって、検定選びも変わってきます。ここでは「就職や転職する際にアピールする場合」と「個人の力試しとして受験する場合」「子供の学習や教育の一環で受験する場合」の3つの目的別に紹介します。
就職や転職する際には、履歴書に書ける、「公的なタイピング資格」や「認知度の高いタイピング検定」を選ぶのがおすすめです。今回は、新卒の就職活動の場合とIT企業などパソコン業務がメインの会社に転職する場合、海外取引のある会社への転職、それぞれのシチュエーション別におすすめの検定を紹介します。
新卒採用では、実務の経験が少ないので、タイピングスキルを証明できる資格を取得しておくと好印象です。例えば、以下のような検定は就活時に役立つのでおすすめです。
これらの検定は、実務的なタイピングスキルの証明や、文書の作成能力のアピールができるので、事務職や営業職など、正確性や効率性を評価される職種を目指す人にぴったりです。
IT企業やパソコン業務がメインの事務職などでは、以下のようなタイピングの速度や正確性といった事務作業に必要な能力を証明してくれる検定がいいでしょう。
翻訳の仕事や業務で海外とのやり取りがあるなど、英語タイピングのスキルが求められる会社への転職アピールには、日本情報処理検定協会の「文章入力スピード認定試験 英語」がおすすめです。
タイピング練習中の個人の力試しなどで受験する場合は、以下のポイントにあるように、なるべく費用が安くて気軽に受験できるタイピング検定がおすすめです。
【ポイント】
・オンラインで気軽に受験できる
・無理なく挑戦できる級や料金設定のものを選ぶ
・ランキング機能のある検定
【おすすめ検定】
・タイピング技能検定イータイピング・マスター
・日本情報処理検定協会「文章入力スピード認定試験 日本語」
・日本商工会議所「キータッチ2000」など
子どもがタイピングを学ぶ目的で受験する場合は、子ども向けにシンプルでわかりやすく設計された試験画面や内容のタイピング検定がおすすめです。問題文に「ふりがな」がついていたり、レベル別に受験できる検定は、小学生でも無理なく取り組むことができます。また、一部の検定では、自分の学校で検定の申し込みや受験ができるものもあります。
【ポイント】
・問題の難易度が低い検定(シンプルなタイピングテスト)
・問題文にルビ(ふりがな)がついている
・学校や自治体から受験できる
・費用が安く、気軽に受験できるもの
【おすすめ検定】
・日本商工会議所「キータッチ2200」
・日本商工会議所「ビジネスキーボード」
・タイピング技能検定イータイピング・マスターなど
以上が、タイピング検定の選び方の紹介でした。
タイピング検定で合格や高評価を目指すには、効率よく練習することが大切です。ここでは、タイピングスキルを磨くためのおすすめ練習方法を5つ紹介します。
1つ目に、タイピング練習ゲームやアプリを活用することです。
タイピングゲームやアプリは、楽しく効率的にタイピングスキルを伸ばすにはぴったりの練習方法です。最近では、英語や記号、長文の練習ができるものや、速度アップに特化したものもあります。また、苦手な部分を重点的に練習できたり、自分の成績を分析してくれる機能がついたアプリもあるので、自分に合ったゲームを使って練習をしましょう。
▶︎目的別おすすめ練習ゲーム
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基礎練習 |
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長文練習 |
・e-typing 長文 ・MyTyping(毎日タイピング練習-長文編) ・毎日5問のタイピングトレーニング |
記号や英語練習 |
・タイピングコロシアム - プログラミング&記号タイピング ・e-typing 英語タイピング ・ベネッセ マナビジョン「タイピング練習 英語入力」 ・X TYPING |
速度アップ練習 |
・寿司打 |
このほかにも、さまざまなタイピングゲームがあります。詳しいタイピング練習ゲームやアプリの紹介は以下の記事で紹介していますのであわせて参考にしてみてください。
2つ目に、長文や速度アップ練習を取り入れることです。
タイピング検定では、長文入力や速さを評価されることが多いので、これらの練習は欠かせません。「6−1.タイピングゲームやアプリを活用」で紹介した長文や速度アップ練習サイトやアプリを活用して練習をしましょう。
それ以外にも、日常的に記事や本を読むことで、知らない言葉や表現に触れる機会を増やすと、より速くタイピングできるようになります。さまざまな場面で使う言葉に見慣れておくことでタイピングがスムーズになるのでおすすめです。(検定では日常的で使う文章からビジネス向けの文章までさまざまなシーンの言葉や問題が出てきます。)
以下の記事では、長文練習の具体的な練習方法や例文、さらには無料で練習できるゲームを紹介しています。ぜひ参考にご覧ください。
・長文のタイピングの練習方法!おすすめの例文や無料ゲームで上達しよう
さらに以下の記事では、自分のタイピング速度の測定方法や、タイピングスピードを上げるための具体的な練習方法やコツについて詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
・タイピング速度はどのくらい?測定方法や平均目安、スピード上げる練習を解説
・タイピングが早くなるコツとは?初心者から上級者までの練習方法を解説
3つ目に、各タイピング検定で公開されている公式の対策教材やサイトを活用することです。
検定によっては、公式の練習教材が販売されていたり、以下のような検定がおすすめしている無料タイピング練習サイトもあります。
【教材が販売されている検定】
・キータッチ2000:トレーニング用教材(ダウンロード版)
・全商ビジネス文書実務検定:全商ビジネス文書実務検定 模擬試験問題集
・日本語ワープロ検定試験:日本語ワープロ検定試験 問題集(610円〜1,210円+税)
・文章入力スピード認定試験 日本語編:文章入力スピード認定試験 日本語編 問題集(700円+税)
・文章入力スピード認定試験 英語編:文章入力スピード認定試験 英語編 問題集(700円+税)
【公式が推奨している練習サイト】
・タイピング練習サイト「ナレッジタイピング」(検定:キータッチ2000 )
・e-typing(検定:イータイピングマスター)
これらは公式が提供しているため、試験本番に近い内容で練習できる点がメリットです。特に、初めて受験する人はこれらの教材や練習サイトを活用してみてください。
4つ目に、タイピング検定のなかでは、公式に出している模擬試験や過去問を参考に練習することができます。
以下のタイピング検定では、自宅で模擬試験ができたり、過去問が一般公開されているものがあります。検定前の予行練習として取り入れてみてください。
【模擬試験がある検定】
・タイピング技能検定イータイピング・マスター:イータイピングマスター:模擬試験
・全商ビジネス文書実務検定:実教Web模擬試験システム
【過去問が公開されている検定】
・日本語ワープロ検定試験:日本語ワープロ検定試験 - 過去の問題集用データ
・文章入力スピード認定試験 日本語編:文章入力スピード認定試験 日本語編 - 過去問題
・文章入力スピード認定試験 英語編:文章入力スピード認定試験 英語編 - 過去問題
・全商ビジネス文書実務検定:全商ビジネス文書実務検定 過去問題
模擬試験(特にイータイピングマスター)では、本番と同じ画面を使っていたり問題がランダムで登場するようなシステムになっています。そのため問題の傾向や本番の雰囲気や時間配分を事前につかむことができます。このように、模擬試験や過去問を使って本番と同じ環境で練習することは、自信を持って試験にいどむことができます。ただし、過去問は一度解くと問題に慣れてしまうため、試験の前日に取り組むのがおすすめです。
どうしてもうまくいかない、上達できない場合には、もしかすると、ホームポジションや正しい指の配置を守れていないなど、タイピングの基礎ができていないことが考えられます。
一度、基礎練習からやり直してみることや、それでもよくならない、原因がわからないといった人は、近くのパソコン教室で先生に見てもらう方法や、「検定対策講座」も開催している教室もあるので参加してみることも方法です。
以下の記事では、タイピングの基礎でもあるホームポジションや正しい指の配置の解説と具体的な練習方法についてまとめています。ぜひご覧ください。
今回は、タイピング検定について解説しました。
タイピング検定は、タイピングスキルを客観的に評価し、自信を持つきっかけや就職活動でのアピール材料として活用できる便利な試験です。公的資格から民間資格までさまざまあるため、自分の目的やレベルに合った検定を見つけることができます。タイピングスキルは、パソコンを使う場面が多い現代において欠かせない基礎的なスキルです。資格が必ず採用で有利になるわけではありませんが、遅すぎないことを証明する手段としては有用です。また、資格があることで「基本的なパソコン操作ができる」という安心感を採用担当者に与えることもできます。なお履歴書に書く場合は「1級または2級以上」が目安となります。さらに、職種に応じた資格と組み合わせて「+αのアピール」として書くと、より良い印象を与えられるでしょう。
本記事で紹介した検定や練習方法を参考に、自分のレベルに合った検定に挑戦してみてください。スキルが上がると、勉強や仕事がスムーズになり、新しい目標や可能性が広がるはずです。お子さんやご自身のタイピングスキルをさらに伸ばしていきましょう。
今回は、「タイピング検定!何級からすごい?試験の種類やレベル、選び方、練習方法を解説」について解説してきました。この他にも以下の記事では、タイピングの検定の合格に向けた練習やスキルアップに役立つ練習方法や練習ツール、タイピング練習ゲームの解説などを紹介しています。ぜひご覧ください。
【タイピングの基礎練習】
・子供向けのタイピング練習方法!おすすめのゲームなどわかりやすく解説
【タイピング練習ゲーム】
・タイピングクエストとは?遊び方や攻略法、実際に体験した感想や口コミをご紹介
・e-typing 腕試しレベルチェック!タイピングのスコアや平均レベルをチェック
・こどもタイピング!マイタイピング内で人気の子供向けおすすめゲーム
・マナビジョン「無料タイピング教材」初心者向けの基礎練習に超おすすめ!
メディアライター兼「ぱそメモkids」運営者
エンタメ会社で広報を経験し、現在は株式会社セナネットワークスでメディアライター兼広報として勤務。同社では2021年にNintendo Switch初のタイピングゲーム「タイピングクエスト」を開発・発売。プログラミング・システム開発を事業とする企業として、プログラミング教育の更なる普及への貢献の思いでオウンドメディア運営をスタート。
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