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タイピング速度はどのくらい?測定方法や平均目安、スピード上げる練習を解説

タイピング速度はどのくらい?測定方法や平均目安、スピード上げる練習を解説

 

「タイピングスピードがなかなか上がらない!」「自分のタイピングって速い?遅い?」「そもそもタイピングの速いと言われる基準は?」など、このようなことを感じたことがありませんか?

 

タッチタイピングにおいて、タイピングスピードは重要なスキルの1つで、正確な文字入力ができるようになるといったスキルに加えて、速度アップも習得すべき必要があります。

 

なぜなら、タイピング速度が遅いままだと、以下のような問題やデメリットがあるからです。

  • パソコンを使った学校の授業でタイピング入力に追われて授業内容が理解できない
  • 社会人パソコンを使う仕事についた時、タイピングで著しく時間を費やしてしまい業務効率が低下してしまった

逆に考えると、タイピング速度がアップすれば、「学校のパソコン授業でしっかり内容を理解でき、楽しく学ぶことができる」、「社会人になってパソコンを使う仕事では業務効率が何倍も上がって、自分の評価にもつながる」などのメリットになりますよね。

 

実際にタイピング速度を測るには、速度測定サイトを利用したり「kpm」と呼ばれる1分間の打鍵数から測定する方法以外にタイピングスピードや正確性・実力などを総合的に判定するタイピング検定を目安にする方法などもあります。

 

この記事では、一般的なタイピングの速度目安はどれくらいなのか、またタイピング速度の測定方法やスピードアップのためのコツ、練習方法などを詳しく解説してきます。

 

そして、最後まで読んでいただくことで、さらに速いタイピングを目指せるようになるでしょう!それでは、見ていきましょう。

 

▶【関連情報】タイピングの速度アップを毎日楽しみながら練習できるおすすめ情報

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目次

1.一般的なパソコンタイピングの速度と単位とは?

 1−1.kpm・wpm・cpmの違いとは?

 

2.世界と日本のタイピング速度の平均基準とは?

 2−1.英語タイピングの速度目安

 2−2.日本語タイピングの速度目安

 

3.検定別で見る必要な速度基準

 3−1.ビジネスキーボード(公的)

 3−2.日本語ワープロ検定(民間)

 3−3.文章入力スピード認定試験(民間)

 3−4.ビジネス文書実務検定(民間)

 3−5.【補足】e-typing「腕試しレベルチェック」

 3−5.検定別の速度基準まとめ

 

4.タイピングが速いことのメリット

 4−1.仕事の作業効率が2倍にアップ

 4−2.コミュニケーションを助けてくれる

 4−3.就職活動の履歴書作成など市場性のあるスキルとしてアピールできる

 

5.仕事別で見るタイピング速度と正確性

 5−1.事務職・データ入力に必要なタイピング速度

 5−2.プログラマーに求められるタイピング速度

 5−3.【自社調査】現場で働くエンジニアのタイピング速度は?

 

6.タイピング速度を測定する方法

 6−1.タイピング速度の測定テストや判定・診断チェックサイト

 6−2.過去問を参考にセルフ測定する【一部例文つき】

 

7.タイピング速度が限界!上がらない!見直しポイントと上げるための練習方法

 7−1.ホームポジションや指の位置を守ろう!

 7−2.タイピングの環境や体調などのコンディションを意識して練習する

 7−3.タッチタイピング(ノールック)練習をしっかり行う

 7−4.文字の変換タイミングを見直す

 7−5.個人練習以外に「対戦練習」をする

 

8.【最新調査結果】最近の小中学生のタイピング速度が倍以上に!?

 

9.【参考】日本・世界のタイピング大会と最速記録とは?

 9−1.日本・世界のタイピング大会一覧

 9−2.日本・世界の大会優勝者と最速記録

 

10.まとめ

 

11.【関連情報】タイピングに関するお役立ち記事一覧

 

 

1.一般的なパソコンタイピング速度の単位とは?

一般的なパソコンタイピング速度の単位とは?

 

まず、一般的なパソコンタイピングの速度に単位があるのを知ってますか?

 

タイピングの速度指標として、「kpm」や「wpm」「cpm」といった言葉があり、どれも、1分間に入力できる文字数ではありますが少し意味合いが違います。

 

まずは一般的なタイピング速度の目安を紹介する前に、この速度の「kpm」や「wpm」「cpm」について説明をします。

1−1.kpm・wpm・cpmの違いとは?

そもそも、「kpm」や「wpm」「cpm」というのは英文タイピング向けの指標であって日本向けではありません。

 

なぜなら、日本語タイピングには漢字の文字変換という独特のタイピングがあるため、この基準では正確な打鍵数を判断するのが難しいからです。

 

今回は、違いをわかりやすく説明するため、英語の参考例文を使って3つの違いの説明と、日本語の場合、どう換算されるのかを紹介します。

 

(1)kpmとは?

kpm(Keystrokes Per Minute ) とは、1分あたりの入力打鍵数のことを言います。

 

日本のタイピング大会でもこの速度指標を採用しています。これは、入力文字数ではなく、単に「1分間にどれだけのキー入力できるか」を表します。下のように数値化します。

 

▶参考例:「It’s nice weather today, isn’t it ?」 → 「34キー」

 

 

(2)wpmとは?

wpm(Words Per Minute) とは、1分あたりの入力単語数のことを言います。

 

ただ、英文単語の長さに違いがあるため、単語数は関係なく「入力したキー5文字を1単語」としてカウントされています。英語圏でよく使われる指標です。

 

▶参考例:「 It’s nice weather today, isn’t it ?」 → 「34 ÷ 5= 6.8キー」

 

 

(3)cpmとは?

cpm(Characters Per Minute)とは、1分間あたりの入力文字数のことです。

 

参考例のように、wpmで計算すると端数が出てしまうので、このcpmを使ったりするようです。また、英語の朗読速度の単位としてもcpmが使われています。簡単にいうと日本語のkpmの英語版です。

 

▶参考例:1分間に110文字入力した場合と114文字入力した場合

 

→ wpmは(1単語を5文字とした場合)同じ「22wpm」になってしまう。

 

 

まとめると以下になります。

「kpm」「cpm」「wpm」まとめ
  • 「kpm」と「cpm」は1分間の入力キーの総数
  • 「wpm」は入力単語数(5文字で1単語)で判断される。
  • 「kpm」は日本語タイピングの指標として参考できる。
  • 日本語の場合、漢字量によっては正確な打鍵数を出すことができないので注意が必要

 

この記事を書いた著者「沢本 舞(さわもと まい)」のワンポイント解説!
沢本舞
このように、「kpm」や「wpm」「cpm」は本来、英文タイピング向けの基準であって日本語向けではありません。「wpm」もよく聞きますが、どちらかというと日本語タイピングは「kpm」で考えるといいでしょう。ただ、「kpm」も漢字量によって数値が左右されるので正確な日本語入力数の比較が難しいのが現状です。

 

2.世界と日本のタイピング速度の平均基準とは?

ここまでは、タイピングの速度を測るための指標や基準(kpmwpm/cpm)について解説しました。


では実際のタイピングの平均速度はどれくらいなのでしょうか?


今回は英語と日本語の平均速度について紹介します。

 

2−1.英語タイピングの速度目安について

 一般的な英文タイピングの1分間の平均速度は「41wpm」で入力作業が多い人は、「60wpm」以上が必要と言われています。

 

少し文字数は多いですが、1分間にこれくらいの文字量をタイピングできます。

 

▶参考例文:合計233キー

 

A long time ago, there lived a feudal lord who loved seafood very much. Especially, his favorite dish was a grilled sea bream just with salt. Although there were tens of other delicious dishes, he got angry if there was no sea bream.

 

・引用元:第7 1 回(令和4 年1 2 月) 文章入カスピード認定試験(英語)問題より

 

2−2.日本語タイピングの速度目安について

英語の平均速度は1分間で41wpmでしたが、日本の場合だとどれくらいなのでしょうか?

 

結論をお話しますと、日本の速度目安はタイピング検定やサイトによってそれぞれ異なります。

 

1つはタイピングゲームなどによくある打鍵数(kpm)から判断するケース、もう一つはタイピング検定などでは漢字やひらがなといった日本語の入力文字数で判断するケースの2種類があります。

 

 

(1)参考1:e-typing「腕試しレベルチェック」による速度目安

打鍵数から独自のスコアで判断するe-typing「腕試しレベルチェック」のランクによると、一般的に実務で活かせるにはスコアが209以上が必要とされています。

 

スコア一覧は、3−5.【補足】e-typing「腕試しレベルチェック」を参考ください。

▶参考:e-typing「腕試しレベルチェック」の情報は以下の記事をご参照ください。

 

e-typing 腕試しレベルチェック!タイピングのスコアや平均レベルをチェック

 

 

(2)参考2:タイピング検定「日本語ワープロ検定試験」による速度目安

また、タイピング検定などでは日本語ワープロ検定試験では、一般的に2級相当のスキルで1分間で50字以上とされています。

▶参考:「日本語ワープロ検定試験」の情報は以下の公式サイトをご参照ください。

 

日本情報処理検定協会「日本語ワープロ検定試験」の公式サイトはこちら

 

(3)参考3:「毎日パソコン入力コンクール」による速度目安

毎日パソコン入力コンクールでは、実務で最低限必要なタイピング速度は1分間に日本語で60字とされています。

▶参考:「毎日パソコン入力コンクール」の情報は以下の公式サイトをご参照ください。

 

「毎日パソコン入力コンクール」の公式サイトはこちら

 

それぞれ少し基準は異なりますが、速度の目安として参考にしてみましょう。

 

そして、一度、皆さんも1分間でどれだけタイピングがでるかをチェックしてみましょう。

 

 

3.検定別で見る必要な速度基準

ここまでは、日本語タイピングの速度目安は「kpm」での判断以外に、公的または民間のタイピング検定の合格基準も目安にすると良いと書きました。

 

日本のタイピング検定での多くは「速読問題」があり、制限時間内でどれだけ打てるのか各級で決められているほか、一般的にビジネスで十分活かせるタイピング速度の目安を表示してくれている検定もあります。

 

ここでは、有名なタイピング検定で求められる速度基準について詳しく紹介します。

 

 

3−1.ビジネスキーボード(公的)

ビジネスキーボードは、日本商工会議所が主催する公的なタイピング検定で、日本語・英語が10分間、数値問題は5分間の時間内に、問題と同じ文字・文章をキーボードで入力します。入力された文字数を「S・A・B・C・D」の5段階で評価されます。

 

 

▶参考:ビジネスキーボードの「S・A・B・C・D」の5段階の評価基準表

ランク  日本語(10分間) 英語(10分間) 数値(5分間)
S 900字
(90字/分)
3,000キー
(300キー/分)
1,200キー
(240キー/分)
A 800〜899字
(80~99字/分)
2,500~2,999キー
(250~299キー/分)
1,000~1,199キー
(200~239キー/分)
B 600~799字
(60~79字/分)
2,000~2,499キー
(200~249キー/分)
800~999キー
(160~199キー/分)
C 400~599字
(40~59字/分)
1,500~1,999キー
(150~199キー/分)
600~799キー
(120~159キー/分)
D 0~399字
(0~39字/分)
0~1,499キー
(0~149キー/分)
0~599キー
(0~199キー/分)

 

ビジネスキーボード検定は、ミスペナルティがかなり厳しく、速さだけでなく、正確性が求められるのが特徴です。

 

「S判定」はミスなしのパーフェクトでないと認定されずかなり難しいので除くとして、最低でも「B判定(日本語は1分で60字)」以上のタイピングができると普通よりも速いタイピングができると判断されます。

▶参考:「ビジネスキーボード検定」の情報は以下の公式サイトをご参照ください。

 

日本商工会議所「ビジネスキーボード検定」の公式サイトはこちら

 

 

3−2.日本語ワープロ検定(民間)

日本情報処理検定協会が主催する日本語ワープロ検定は、4級〜1級と初段を合わせた合計7つの級があります。10分間タイピングをする速度問題と文章作成問題がありタイピングスキルを総合的に判断します。

 

 

▶参考:速度基準(制限時間:10分)

級  1ミスに対してのペナルティ 漢字含有率 合格文字数
初段 5文字減 35〜40% 800文字以上
1級 5文字減 25~35% 700文字以上
準1級 5文字減 25~35% 600文字以上
2級 3文字減 25~30% 500文字以上
準2級 3文字減 25~30% 400文字以上
3級 1文字減 23~26% 300文字以上
4級 1文字減 23~26% 200文字以上

 

一覧にもある通り、上級になると単にタイピング文字数が増えるだけでなく1文字ミスのペナルティも厳しくなるため速度だけでなく正確性も問われます。一般的に2級以上は持っておきたいレベルになるので1分で最低50文字以上タイピングができるスピードが必要ということがわかります。 

▶参考:検定合格基準など詳細は、以下の日本語ワープロ検定の公式サイトをご参照ください。

 

日本語ワープロ検定の速度基準はこちら

 

3−3.文章入力スピード認定試験(旧パソコンスピード認定試験|日本語)

日本情報処理検定協会が主催する検定で、シンプルにタイピングの速さ・正確さが求められる検定です。認定基準は6級〜特段までの10個あります。

 

 

▶参考:速度基準(制限時間:10分)

級  1ミスに対してのペナルティ 合格文字数 
特段 1文字減 2,000文字以上
初段 1文字減 1,500文字以上
1級 1文字減 1,000文字以上
準1級 1文字減 800文字以上
2級 1文字減 600文字以上
準2級 1文字減 450文字以上
3級 1文字減 350文字以上
4級 1文字減 250文字以上
5級 1文字減 100文字以上
6級 1文字減 50文字以上

 

この検定は、より速さに焦点を当てた検定ですので、先ほどの「日本語ワープロ検定」よりも合格ハードルが高く、2級以上でも10分間で600文字(1分間で60文字以上)以上もタイピングができるようになる必要があります。

▶参考:検定合格基準や詳細は下の文章入力スピード認定試験(日本語)サイトを参考ください。

 

文章入力スピード認定試験(日本語)の速度基準はこちら

 

3−4.ビジネス文書実務検定(速度部門)

公益財団法人全国商業高等学校協会が主催する検定で、主にビジネス文書に関する基本的な知識と文字入力の検定で筆記と実技がありその中に「速度部門」の問題があります。今回はその速度部門の基準を紹介します。

 

 

▶参考:速度基準(制限時間:10分)

合格文字数
1級 700文字以上
2級 450文字以上
3級 300文字以上

 

合格率は3級が30%、2級は20%、1級は14%台と比較的難しい検定です。ここでも2級以上のスキル(45字以上)あると良いでしょう。

▶参考:検定合格基準や詳細は下のビジネス文書実務検定(速度部門)サイトを参考ください。

 

ビジネス文書実務検定(速度部門)の合格基準はこちら

 

3−5.【補足】e-typing「腕試しレベルチェック」

検定ではありませんが、e-typingサイトにある「腕試しレベルチェック」では、打鍵数を元にレベル判定がされます。「E-~???」まで18段階に分類された独自スコアでレベルを出してくれるので参考にするといいでしょう。

 

レベルの詳細は下の表になります。

 

 

▶参考:速度基準(約1分間)

ランク   スコア   レベル
??? ??? ???
good! 277〜299 一般的なオフィスワークでは困ることのないレベル
S 260~276
A+ 243~259
A 226~259
A- 209~225
B+ 192~208 個人的な用途でのパソコン利用では問題ないレベルのタイピングスキル
B 175~191
B- 158~174
C+ 141~157
C 124~140
C- 107~123
D+ 90~106 基本のタイピングができる
D 73~89
D- 56~72
E+ 39~55 まだまだこれから
E 22~38
E- 0~21

※スコアは、「WPM×(正確率÷100)^3」で計算されます。

 

 

仕事などでも問題なくスムーズにタイピングができるようになるには最低でも、209以上(約300kpm)のスコアを目指しましょう。ただ個人用途レベルであればBランク程度のスキルがあれば問題ありません。 

 

 

3−6.検定別の速度基準まとめ

ここまで紹介してきた各検定ごとに通常タイピングが速いと言われる基準について下にまとめました。

 

一般的にタイピングが「速い」と言われる基準
  • ビジネスキーボード検定:B判定以上(60字/10分)
  • 日本語ワープロ検定:2級以上(50字/1分)
  • 文章入力スピード認定試験:2級以上(60字/1分)
  • ビジネス文書実務検定:2級以上
  • e-typing「腕試しレベルチェック」:スコア209以上(300kpm/1分)

 

以上が日本のタイピング検定の速度基準についての紹介でした。

 

検定によっては速度問題だけでなく他の問題があることや、判断基準も少し違います。ですが、ビジネスでも活かせるようになるには、「ビジネスキーボード」ではB判定、「日本語ワープロ検定」は2級以上、「ビジネス文書実務検定」が2級、e-typing「腕試しレベルチェック」ならスコア209を目安にして、1分間に50〜60字以上を目安にタイピングができるようにしましょう。 

 

 

4.タイピングが速いことのメリット

ここまでは、タイピング速度の基準や目安についてお話ししてきました。そもそもなぜタイピングが速いといいのか、そのメリットについて説明します。

 

 

4−1.仕事の作業効率が2倍にアップ

Biz Clip(ビズクリップ)が出した企業PC実態調査2021によると、仕事でパソコンを使用している割合は現在9割を超えているようです。

 

その中でもメールや資料作成などパソコン操作をする上で必要な文字入力(タイピング)に費やす時間の割合も多く、速い人とそうでない人と比べると作業効率が2倍も上がると言われています。

 

お仕事でも役に立つスキルとしてタイピングを速くすることは大切です。

 

4−2.コミュニケーションを助けてくれる

また、タイピングが速くなることでTwitter・Facebook・チャットワークなどのSNSやチャットツールなど文字を使ったコミュニケーションをする時にも役に立ちます。タイピングが速くなるとで、会話をするようにテンポ良く伝えたい内容を相手に送ることができコミュニケーションを円滑にしてくれます。

 

4−3.就職活動の履歴書作成など市場性のあるスキルとしてアピールできる

4−1.仕事の作業効率が2倍にアップ」でも書いたように、パソコンを使ったタイピングスキルは当たり前となりつつあります。業種職種を関係なくオフィスワークではパソコン操作の多くの時間はタイピングが占めています。また職種によっては即戦力としてアピールもできるので、採用側の不安を無くす効果もあります。

 

履歴書でアピールする場合は各タイピング検定の上級クラスにあたる2級以上のスキルや資格を取得しておきたいところです。

 

 

この記事を書いた著者「沢本 舞(さわもと まい)」のワンポイント解説!
沢本舞
採用関係の仕事をする人からよく聞くのが、採用試験では問題なさそうだったが、いざ実務になるとタイピングが速くなかった、スキルが低かったなど採用のミスマッチが起こることもあるようです。タイピングは継続することでスキルを維持・向上することができます。就職した後も仕事で活かすことができるよう引き続きタイピング練習や意識をしましょう!

 

5.仕事別で見るタイピング速度と正確性

では実際に、どんな職業でタイピングスピードが求められるのでしょうか?タイピングが必要な職種と、それぞれ求められるタイピング速度について解説します。

 

5−1.事務職・データ入力に必要なタイピング速度

一般的な会社の事務職やデータ入力職などの仕事では、書類や資料作成、メール対応など文字入力が必ず出てくるので、より速いタイピングが求められます。特に文字入力がメイン作業になるデータ入力などは1分間に最低でも80字以上、100以上のスピード感で打てると良いでしょう。

 

 

5−2.プログラマーに求められるタイピング速度

プログラマーなどもプログラミング言語を書く作業がメインなので、一定のタイピングスピードやスキルが必要です。最近はコードの予測機能も精度が高いので1からコード全てを書くことは減りましたが、入力操作が速くできるのとそうでないのとでは作業時間は雲泥の差になります。なのでこちらも事務職と同様に1分間に80字以上はタイピングができるようにしておきましょう。

 

 

5−3.【自社調査】現場で働くエンジニアのタイピング速度は?

実際にプログラマーやエンジニアのタイピングスピードがどれくらいあるのでしょうか?筆者は、株式会社セナネットワークスというプログラミングを使うシステム開発会社に所属しています。今回社内にいるエンジニアメンバーに協力してもらい、現役エンジニアのタイピングスピードはどれくらいあるのか社内調査をしました。

 

調査結果

・目的:現役エンジニアのタイピング速度を調査!

・方法:「タイピング速度測定(タイ速)」を使って30秒間のタイピング数を調査

・対象:株式会社セナネットワークスの全社員

・結果:「150〜199kpm」が半数以上

 

結果は、平均で150〜199kpmを打てた社員が多く、単純計算になりますが1分で約300〜398kpm、1秒の場合は約5〜6.6キー(日本語だと約150字※)になりました。

 

※ なお、この結果は読むスピードや漢字量によって左右されるのであくまで参考程度の文字数です。

 

このように、プログラマーになるには必ずしもタイピングスピードが必要ではありませんが、平均以上のタイピングスピードがあると、今後役に立つので目安として練習をしていきましょう。

 

 

6.タイピング速度を測定する方法

タイピング速度と仕事について説明してきました。実際に自分のタイピングはどれくらい速いのか気になりますよね。

 

速度を調べるには測定サイトやタイピングゲーム、セルフチェックなどいくつか方法があります。

 

ここからは、タイピング速度の測定方法について紹介します。

 

6−1.タイピング速度の測定テストや判定・診断チェックサイト

まずは、タイピングの速度を測定ができるサイト・タイピングゲームがあるのでいくつか紹介します。

 

(1)タイピング速度測定(タイ速)|30秒のタイピングゲーム

タイピング速度測定(タイ速)|30秒のタイピングゲーム

 

 

5−3.【自社調査】現場で働くエンジニアのタイピング速度は?」の調査でも利用したタイピング計測テストサイトです。

 

「タイピング速度測定(タイ速)」では、30秒以内にどれだけ速くタイピングできるかを評価・測定してくれます。文字は、ローマ字はヘボン式、ローマ字式など複数の入力形式にも対応しています。ミスタッチのペナルティがないので、単純なタイピングスピードの測定ができます。結果には30秒間の打鍵数(入力キー数)や日本語の入力文字数を見ることができます。

 

なお、2023年2月時点の総合1位は「otome」さんで、打鍵数が538キーで1秒間に約17字入力している計算になります。

 

▶参考:「タイピング速度測定(タイ速)」の情報は以下の記事で詳しく紹介していますのでご参照ください。

 

タイピング速度測定(タイ速)を体験!遊び方や特徴、平均速度・ランキングを紹介

 

 

(2)e-typing「腕試しレベルチェック」

e-typing「腕試しレベルチェック」

 

 

e-typingでも、タイピング速度を計測することができます。こちらは筆者が実際にプレイした時の画像です。約1分で300kpm※でした。e-typingでは、「スコア」という独自の計算で細かくレベル分けがされています。いくつかゲームがありますが「腕試しレベル」が良いでしょう。理由はランダムで文言が出てくるので本当の実力を測れるからです。

▶参考:e-typingの「wpm」について:e-typingにある「wpm」は正確には「kpm(1分間に入力した英数字キーの総数)」のことですのでご注意ください。  

 

「e-typing 腕試しレベルチェック」ゲーム情報

 

この記事を書いた著者「沢本 舞(さわもと まい)」のワンポイント解説!
沢本舞
スコア一覧によると、「A-」以上が一般的なオフィスワークでは困ることのないレベルのです。今後、実務などでも困らないレベルになりたい人はここを目指してみましょう。

 

 

(3)myTyping(マイタイピング)「タイピング診断」

myTyping(マイタイピング)「タイピング診断」

 

 

タイピングゲームではおなじみの、myTypingでも60秒間(1分間)の打鍵数(kpm)を計測できるメニューがあります。なお、こちらの診断で出る問題は日替わりではないので、慣れてしまうと本当のタイピングスピードが測れなくなるので注意が必要です。ルールは少し違いますが毎月更新されるタイピング診断メニューもあるので練習としてそちらも活用するといいでしょう。

 

「myTyping(マイタイピング)タイピング診断」ゲーム情報

以上が、タイピング速度の測定テストや判定・診断チェックサイトの紹介でした。

 

 

6−2.過去問を参考にセルフ測定する【一部例文つき】

また、タイピングの測定ゲームを使う以外にも自分で測定する方法があります。方法は簡単で、パソコンと参考文章とストップウォッチを用意するだけでできます。

 

(1)セルフ測定の手順

  1. パソコンとストップウォッチ※1を用意する
  2. 時間設定(30秒・1分)をする
  3. 文章を近くに用意する
  4. スタートボタンを押しタイマーがなるまでタイピング!
  5. 制限時間内に入力できた文字数を数える(文字カウンター※2など)

 

※1:ストップウォッチについて

 

ストップウォッチについて

 

もし手元にストップウォッチがない場合はGoogle Chromeで「タイマー」と検索するとストップウォッチが出てきます。時間になるとアラームも鳴るため便利ですよ。

 

 

※2:文字計算について

 

文字数計算について

 

文字数をカウントしてくれる【文字カウント】というサイトがあります。それを活用すると便利でしょう。

▶参考:【文字カウント】はこちら

 

 

 

(2)参考例文(一部例文あり)のご紹介

 

では、先ほどの手順3にある「文章」とはどういったものを用意するといいのか、一部例文つきで紹介します。

 

1.検定の過去問から使う

セルフ測定をする時の参考例文は、なるべく時間内で打ちきれない文字数の文章を用意しましょう。検定の過去文は長めの文章が多くおすすめです。

 

下は日本語ワープロ検定試験から引用した文章です。

 

子供のころに、ピーマンの苦味やニンジンのにおt)が気になり、苦手になってしまったとしいう人もいるでしょう。大人になれば、野菜には人間にとって必要な栄養素がたくさん含まれていることを理解でますが、子供には分かってもらえないこともあります。切り方や味付けを変えたり、好きなものと混ぜてみたりなど、ざまざまな工夫をしてみても、思うようにいかないこともあるのです。そんなときに、わたしは野菜の特性に詳しい人のブログや本を頼ります。下処理の意味や調理上の注意点など、レシピだけでは分からい部分を知ることができるので、重宝してしいます。同じ材料と手順で行っても、その意味を理解していると失敗が減り、香りや舌触り、歯応えなど 変わるのです。 それまで子供が見向きもしなかった食材でも、すんなり食べてくれるようになったという経験もあり、わたしも野菜のことを学んでみたいと考えるようになりました。調べてみると、これに閉連する資格が数多く存在していました。生産者と消費者の懸け橋になることを目標としたものや調理方法に特化したもの、健康な体づくりを目指すものなど、同じことを学ぶにしても、目的が少しずつ異なるようです。 こうした資格を取得した人が活躍してしいる場としては、料理教室の先生や食品メーカーの南品開発をはじめ、飲食店などがありますが、これらに限らずいろいろな方面で知識を生かすことができます。また、わたしのように自分や家族の食を豊かにするなど、健康的な生活を送るために資格を取ったという人も少なくありません。人生100 年時代といわれる咋今では、さらに需要が高まっていくはずです。

 

・引用元:第1 3 2 回(令和4 年1 0 月)日本語ワープロ検定試験2級文問題(速度)より

 

なお、このほか検定の過去問の例文は、以下の記事でも紹介しています。 ぜひ参考にしてみてください。

 

関連記事 
長文のタイピングの練習方法!おすすめの例文や無料ゲームで上達しよう

 

この記事を書いた著者「沢本 舞(さわもと まい)」のワンポイント解説!
沢本舞
参考例文は時間内で打ちきれない文字数といいましたが、反対に時間内にこれだけは打ちたいという目標がある場合はその文字数の文章を用意してタイムアタックするといいでしょう。

 

 

2.メールや実際で話す言葉

より実践的なシーンでのタイピング速度を把握したい人には、ビジネスシーンで使うテンプレート例文を参考例文として使うといいでしょう。特にメールテンプレートは探すとたくさん出てくるので今回は、一般財団法人日本ビジネスメール協会監修の「ビジネルメールの教科書」で公開されているメールテンプレート一部を紹介します。なお、●の部分は適当に日本語を入れて計測してみましょう。

 

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ご満足いただけない場合は、3ヶ月を待たずに途中で終了も可能です。

 

キャンペーン期間後は、初期設定代行も有料となります。

この機会をぜひご活用ください。

 

ご不明な点やご質問がございましたら、お気軽にご連絡ください。

 

よろしくお願いいたします。 

 

・引用元:一般財団法人日本ビジネスメール協会監修「ビジネルメールの教科書」より

 

ほかにも「ビジネルメールの教科書」ではさまざまなテンプレートが無料公開していますので参考にしてみましょう。

 

この記事を書いた著者「沢本 舞(さわもと まい)」のワンポイント解説!
沢本舞
ビジネスメール実態調査2022では、メール1通を書くのにかかる平均時間は6分5秒という結果が出ています。それを目安にどれくらいタイピングができるか計測してみるといいでしょう。

 

3.小説や雑誌などから使う

また、小説や雑誌などもおすすめです。なお物語のような小説は登場人物の「話し言葉」もたくさん出てきます。話し言葉は比較的ひらがなが多く、速読もしやすく初心者にはおすすめの参考文章です。

 

この記事を書いた著者「沢本 舞(さわもと まい)」のワンポイント解説!
沢本舞
タイピング検定の過去問をみるとやや硬い表現の日本語も多くあります。(ビジネスメールも同じ。)それに比べて小説などは、話し言葉をよく出てくるので全体的にひらがなが多い傾向です。なので、基本のタイピングを習得して次の速度を上げていきたいと考えている人には読みやすくておすすめです!ぜひこれらの参考例文をコピーペーストなどして活用してみてください。

 

 

7.タイピング速度が限界!上がらない!見直しポイントと上げるための練習方法

 

タイピング練習をしていると、「なかなかスピードが上がらない」と感じる人も多くいるようです。なぜそうなるのか、その原因と見直しポイントについても解説します。

 

7−1.ホームポジションや指の位置を守ろう!

ホームポジションや指の位置を守ろう!

 

 

無駄な指の動きをしていたり、キーの一番近くに指があるのに別の離れた指で打つ「自己流タイピング」をしていませんか?

 

速くならない原因として、ホームポジションや指の位置をしっかり使っているか、指の使い方の最適化(無駄なく最短タイピングができること)ができていないことなどがあげられます。

 

こういったことが重なるとかなりのタイムロスにつながってしまいます。少し意識を変えてみることでタイムロスを減らすことができるので今一度自分のタイピングを振り返ってみましょう。

 

以下の記事ではホームポジションや指の位置について詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。 

 

関連記事 

ホームポジションとは?覚え方と練習方法、タイピングでズレる際の矯正法まで解説

タイピングの正しい指の位置は?動かし方やおすすめ練習方法を解説【図解付き】

 

 

7−2.タイピングの環境や体調などのコンディションは良いか?

 

タイピングをする時は、なるべく固くなりすぎずリラックスした状態で行うことも大切です。

 

そのためにはタイピングの見直しだけでなく、パソコンを置く机や椅子の高さであったり、パソコンと身体の距離や姿勢、その日の体調にも意識してみると良いでしょう。例えば、机や椅子については、日本オフィス家具協会によると、効率よく作業ができる机の高さが「720mm」、奥行きが「600~700mm」、椅子の座面の高さの目安は「身長×1/4」といわれています。また、冬になると寒くて指が動かしにくくなることがあるので始める前に指のウォーミングアップをすることもおすすめしています。

 

このように、タイピングスキルの見直しと一緒にタイピングする時の姿勢や環境、コンディションも見直してみることをおすすめします。

 

 

7−3.タッチタイピング(ノールック)練習をしっかり行う

 

タイピング速度アップの一番のポイントは、キーを見なくても自然とタッチタイピングができることです。

 

1度でもキーを見てしまうだけで、かなりのタイムロスをしてしまいます。なので、キーを見る回数を減らす(=タッチタイピングの習得)意識をしていきましょう。これがタイピングスピードを上げる最大のポイントです。

 

 

7−4.文字の変換タイミングを見直す

 

タイピングの速度改善には、文字の変換タイミングも、タッチタイピングと同じく重要になります。

 

単語ごとから文節ごとへ変換する回数を1つ減らすだけで全体のタイピングスピードは速くなります。上級者や変換に慣れてくると自然と変換をする回数が減っていきます。省略できそうなところはショートカットをしていくことがスピードアップの秘訣です。このように、文字変換のタイミングも意識して練習をしましょう。

 

文字の変換練習については以下の記事で詳しく紹介していますので参考にしましょう。

 

関連記事 
​長文のタイピングの練習方法!おすすめの例文や無料ゲームで上達しよう

 

 

7−5.個人練習以外に対戦練習をしてみる

 

ここまでは個人で練習する場合を紹介してきましたがそれ以外にもタイピング速度を上げる練習方法があります。

 

それが「対戦練習」です。

 

前提として対戦相手がいる必要がありますが、お互いに楽しくタイピングのスピード練習ができます。

 

今回は、相手と対戦ができるタイピングゲーム3つを紹介します。

 

(1)タイピンガーZ(オンライン対戦)

タイピンガーZ(オンライン対戦)

 

 

オンライン対戦ができるWebゲームの1つに「タイピンガーZ」があります。相手よりも速く正確なタイピングをして相手を倒します。タイピングの実力差によって、HPのハンデをつけてくれるハンデモードがあるので、初心者でもできるゲームです。ポケモンゲームのように対戦を重ねて自分のキャラクターの経験値やレベルが上がっていくので対戦だけでなく飽きずにプレイができます。

▶参考:「タイピンガーZ」の公式サイトはこちら

 

 

(2)ココアの桃太郎たいぴんぐ「対戦モード」

ココアの桃太郎たいぴんぐ「対戦モード」

 

 

ココアの桃太郎たいぴんぐでは、2021年から「対戦モード」が追加されています。対戦モードをプレイするには、本編で「うらぶれ屋敷」スポット(ステージ3つめ)まで全てクリアしないと遊べません。またプレイするには会員登録(無料)も必要なので注意です。

▶参考:「ココアの桃太郎たいぴんぐ」公式サイトはこちら

 

 

(3)Nintendo Switch タイピングクエスト 「バトルモード」

Nintendo Switch タイピングクエスト 「バトルモード」

 

 

パソコンは高額で買えない場合や、お子さん専用にパソコンを持たせるのは少し心配と感じる保護者の方におすすめなのが、「タイピングクエスト」です。

 

人気の家庭ゲームNintendo SwitchとUEBキーボードで遊ぶことができます。タイピングクエストはメインんのストーリーモードはシングルプレイでですが、相手とタイピングの速さを競う「バトルモード」も用意されています。ソフト単体ではネットに繋がらないため安心して利用できるゲームです。

「タイピングクエスト」遊び方や攻略法、実際に体験した感想や口コミをご紹介

 

以上が、相手と対戦ができるタイピングゲームの紹介でした。

 

▶︎参考情報:タイピングの早くなるためのコツについては、以下の解説記事も参考にしてください。

タイピングが早くなるコツとは?初心者から上級者までの練習方法を解説

 

 

8.【最新調査結果】最近の小学生・中学生のタイピング速度が倍以上に!?

 

最近、小学生・中学生のタイピング速度結果に大きな変化が出ているのを知っていますか?

 

株式会社教育ネットと株式会社ミラボが独自調査した「第1回全国統一タイピングスキル調査」によると、全国の小中学生約6800人を対象に1分間あたりの正しい入力文字数が文部科学省()の2015年調査の8倍以上の結果になったそうです。

 

 

 

第1回全国統一タイピングスキル調査結果

 

出典:株式会社教育ネット「~『第1回全国統一タイピングスキル調査』 結果報告~ 小学5年生「1分間の入力文字数49文字」、文科省の2015年調査の8倍以上」 より

 

 

過去に文部科学省が実施した「情報活用能力調査(2015年)」では、1分間に入力できる文字数について小学5年生が5.9文字、中学2年生で平均17.4文字でした。今回のデータは株式会社教育ネットの独自調査になりますが、小学5年生は49文字、中学2年生と平均60文字と大幅に入力数が増えていることがわかりました。調査内容によるとこの結果はあくまでも平均速度のため、実際にタイピングスキルという点は個人差が大きくあるようです。ですが、数年前と比較して全体的にお子さんのタイピング速度は急成長しています!

 

 

9.【参考】日本・世界のタイピング大会と最速記録とは?

 

ここからは参考になりますが、日本や世界ではタイピングの速度を競う大会が開催されています。日本や世界のタイピング大会と、その大会優勝者の最速記録とはどんなものなのかご紹介します。

 

 

9−1.日本・世界のタイピング大会

 

まずは、日本と世界で開催されているタイピング大会について簡単に説明します。

 

(1)【日本】REALFORCE TYPING CHAMPIONSHIP

REALFORCE TYPING CHAMPIONSHIP

 

東プレ株式会社が発売している、静電容量無接点方式の国内キーボード「REALFORCE」が主催するタイピング日本一を決める大会。2023年で4回目を迎えます。予選をe-typing で実施し、その成績上位者は東京の会場で Weather Typing を使用して本戦を行います。

 

大会情報
  • 大会名:REALFORCE TYPING CHAMPIONSHIP
  • 大会会場:予選はオンライン(決勝はオフライン)
  • 参加費用:無料
  • ルール:予選はe-typingのスコア順に決定、決勝は対戦型タイピングソフトウェア 「Weather Typing 4.3」を使用した1対1バトル
  • 公式サイト:https://www.realforce.co.jp/events/202302_typing-championship/

 

 

(2)【日本】毎日パソコン入力コンクール全国大会

毎日パソコン入力コンクール全国大会

 

 

毎日新聞社や一般社団法人日本パソコン能力検定委員会が主催する、タッチタイピングの速さや正確性を競う日本のタイピングコンクール。全国202万人以上の参加の実績があります。 オンライン参加のため、好きな時間に自宅や学校から参加できます。

 

大会情報
  • 大会名:毎日パソコン入力コンクール全国大会
  • 大会会場:オンライン
  • 参加費用:無料または有料
  • ルール:毎パソ専用のサイトで受験
  • 公式サイト:https://maipaso.net/about/

 

 

(3)【日本】キーボード選手権(生字幕入力コンテスト)

キーボード選手権(生字幕入力コンテスト)

 

 

公益社団法人日本速記協会が主催する、タイピングコンテスト。日本速記協会140周年を記念した大会で、参加条件があるのですがタイピングコンテストがあります。(2023年度の実施は未定)

 

大会情報
  • 大会名:キーボード選手権(生字幕入力コンテスト)
  • 大会会場:オフライン
  • 参加費用:不明
  • 公式サイト:https://sokki.or.jp/

 

以上が日本のタイピング大会の紹介でした。次に、世界のタイピング検定についても紹介します。 

 

 

(4)【世界】Intersteno Internet Contests(オフライン・オンライン)

Intersteno Internet Contests

 

 

Intersteno(国際情報処理連盟)が主催する「Intersteno Internet Contests」と呼ばれるタイピング大会があります。オフラインの大会が2年に1回、オンライン大会が1年に1回、実施されています。日本参加者も多く、母国語部門には「日本語部門」があります。

 

大会情報
  • 大会名:Intersteno Internet Contests
  • 会場・形式:オンライン(年1回)、オフライン(2年に1回)
  • 参加費用:母語部門 620 円、多言語部門は 870 円(2019年度)
  • 公式サイト:https://www.intersteno.org/
  • ルール: 10分間でどれだけタイピングができるのかで判断。
  • 部門:母語部門(母国語の一部門のみ参加)と多言語部門(イタリア語、英語、ドイツ語、フランス語、オランダ語、スペイン語、トルコ語、ポルトガル語、ルーマニア語、フィンランド語、クロアチア語、チェコ語、スロバキア語、ハンガリー語、ロシア語、ポーランド語、日本※の17言語)

 

※2020年は日本語部門の開催は中止

※申し込みは学校および各種団体経由から可能(日本の場合は全日本タイピスト連合から) 

 

 

9−2.日本と世界の大会優勝者とその速度とは?

 

日本や世界のタイピング大会がいくつかありますが、その中でも「REALFORCE TYPING CHAMPIONSHIP(日本)」で3回連続優勝したmiriさんと、「Intersteno Internet Contests(世界)」の優勝経験のあるSean Wronaさん、Andrea Akhlaghi Farsiさんの速度記録について紹介していきます。

 

(1)【日本大会】miriさん

 

タイピング女王とも呼ばれている「miri」さんは、「REALFORCE TYPING CHAMPIONSHIP」で過去3大会連続で優勝しているほか、「第一回キーボード選手権(生字幕入力コンテスト)」でも優勝されています。

 

本業は映像に字幕をつけるお仕事をしているなど、まさにタイピングのプロです!

 

1秒間に約21キーもタイピングができるそうで、1分間にすると単純計算で1,260キー(kpm)に...。 「e-typing」ではSランクの筆者が頑張って300kpmと比べるといかに速いのがわかりますよね。

 

実際の大会プレイ動画がこちらです。

 

 

▶参考:2019年大会決勝動画

 

 

かなりリラックスしたようにも見えるのに指は爆速タイピングをしているmiriさんの姿に筆者も最初は驚きました。

 

この記事を書いた著者「沢本 舞(さわもと まい)」のワンポイント解説!
沢本舞
miriさんは、2023年大会も優勝し見事4連覇を果たしました!筆者もリアルタイムで本戦を見ていましたがどの選手も本当に速いというのが印象でした。今回初出場で決勝までたどりついた「くわな」さんもmiriさんとほぼ互角の勝負で大接戦の末、惜しくも正確性でmiriさんに負けてしまいました。ただタイピングが速いだけでは優勝はできません。速くて正確性のあるタイピングが優勝の秘訣です!

(2)【世界大会】Sean Wronaさん

 

ここからはタイピング世界大会(Intersteno Internet Contests)優勝者、Sean Wronaさんについて紹介します。

 

Sean Wronaさんは、この大会で過去に4回も総合優勝をしています。(オフライン・オンライン含む)そのスピードは英語部門では10分で8,249キー、1分間にすると824キー(kpm)を打っています。どれくらいの速さなのか実際の2020年大会の記録動画を以下でご紹介します。

 

 

▶参考:大会プレイ動画

 

 

動画では、「クロアチア語」「ハンガリー語」「トルコ語」部門のタイピングをしていましたが、この3部門で平均すると4,662タイピング、うちミスタイプが平均4.5キーと驚くべきスコアです。以前優勝した2020年大会では、英語部門が10分間で7710キー、1分間にすると約771キー(kpm)だそうです。またその中でもミスタイプはたったの5キー。正確性・速さともに異次元の記録を持っています。

 

 

(3)【世界大会】Andrea Akhlaghi Farsiさん

 

また、2022年大会の優勝者でもある、Andrea Akhlaghi Farsiさんについても紹介します。

 

Andreaさんは、ここ数年から上位に入っていたのですが2022年大会では総合優勝しました。英語部門で10分間7007キーで内ミスタイプは9キー、1分間で約700キー(kpm)もタイピングしており、注目の選手でもあります。

 

2022年大会のランキング上位20名の成績をみていくと、上位に入るためには最低でも、多言語部門で444kpm、母国語部門で677kpm以上のタイピングスピードが必要のようです。

 

 

この記事を書いた著者「沢本 舞(さわもと まい)」のワンポイント解説!
沢本舞
余談ですが、Intersteno Internet Contests大会では日本人も総合優勝しているのを知っていますか?その人が「Takayuki Nakayama」さんです。2017〜2019年大会と2021年大会で総合優勝経験を持ち、2021年大会では、10分で英語が5904キー(590kpm)、日本語が4607キー(460kpm)を入力したそうです。日本人が世界一になったことがあるというのはとても凄いことです!母国語以外の言語の勉強も必要になるので参加ハードルは高いかもしれませんが、母国語部門のみの参加もできるのでぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか? 以上がタイピングの有名な日本・世界のタイピング大会と優勝者の速度についての紹介でした。

 

 

10.まとめ

 

この記事ではタイピング速度について詳しく解説してきました。

 

記事の最初で説明したように、「kpm」や「wpm」「cpm」などはタイピングスピードを測る目安はあくまでも英文用の基準で日本語向けではないため、正確な日本語タイピングの速度基準というものは定義されていません。ですが、タイピング検定の合格基準や、「kpm」から比較するなど、いくつか速度の目安となるヒントがあります。その中でも今回紹介したタイピング計測ゲームやセルフ診断は気軽に始められるのでおすすめです。

 

また、タイピング速度アップのコツとしては、基本でもあるホームポジションや指の位置でタイピングができているか、文字の変換タイミング、ノールックタイピングなど技術的なことだけでなく、その日の体調やデスク環境も見直してみましょう。何よりもスピードを上げるにはタイムロスとタイプミスをいかに減らせるかにかかっています。

 

日本や世界大会レベルになるとさらに速いタイピングをする人がたくさんいます。大会レベルのスピードはなくても、今のタイピングスピードが1秒でも速くなるだけで実務や作業がより速くなります。

 

ただ、やみくもに練習するのではなくしっかりと今の自分のタイピング速度を把握して記事で紹介したスピードアップのコツを参考に練習すればきっとタイピングができるようになります。

 

 

11.【関連情報】タイピングに関するお役立ち記事一覧

 

この記事では、「タイピング速度はどのくらい?測定方法や平均目安、スピード上げる練習を解説」について説明してきました。タイピングの速度には、前提としてタイピングの基礎の習得や、そのための練習方法などの重要ポイントがいくつかあります。

 

そのため、以下ではタイピングに関するお役立ち記事を一覧でご紹介しておきますので、この記事とあわせて確認しておきましょう。

 

 

子供におすすめ無料タイピングゲーム!小学生でも楽しく練習できるゲームはコレ!

 

子供向けのタイピング練習方法!おすすめのゲームなどわかりやすく解説

 

マナビジョン「無料タイピング教材」初心者向けの基礎練習に超おすすめ!

 

ひよこタイピング!基礎練習に特化した初心者向けのタイピングゲーム

 

こどもタイピング!マイタイピング内で人気の子供向けおすすめゲーム

 

FMVキッズ「めざせ!タイピングマスター」を体験!子供におすすめな理由を解説

 

プレイグラムタイピングとは?小学生向けの無料タイピング練習教材におすすめ

 

この記事の監修者

沢本舞(さわもとまい)

メディアライター兼「ぱそメモkids」運営者

エンタメ会社で広報を経験し、現在は株式会社セナネットワークスでメディアライター兼広報として勤務。同社では2021年にNintendo Switch初のタイピングゲーム「タイピングクエスト」を開発・発売。プログラミング・システム開発を事業とする企業として、プログラミング教育の更なる普及への貢献の思いでオウンドメディア運営をスタート。

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