タイピング
FMVキッズ「めざせ!タイピングマスター」を体験!子供におすすめな理由を解説
タイピング
今、タイピングに苦労している新卒社会人や学生が増えているのを知っていますか?
セガトイズが2020年に発表した、19歳から24歳までの学生や社会人200名を対象に実施した「キーボードに関する実態調査」によると、全体の7割がタイピングが苦手で苦労しているという結果がわかりました。また8割を超える人が、「子どものころからタイピングに慣れていたかった」と回答しています。
・参照:株式会社セガトイズ「タイピングに苦労している新卒社会人は 7 割!? 社会人必須の時間短縮スキルを幼少期に習得」(pdf)
タイピングスキルは、今や現代の社会人として非常に重要な能力の一つとされており、高いスキルを持っていると即戦力のある人材だと評価してもらえるような専門的な職種もあります。そのため、就職・転職活動や将来の仕事を見すえて、自分のタイピングスキルを客観的に評価する検定試験に挑戦したいと考えている人が増えています。
そこで、「タイピング技能検定 イータイピング・マスター(e-typing master)」とよばれるタイピングスキルを客観的に評価・証明する検定試験が注目されています。
受験者は社会人はもちろん、パソコン教育がはじまり出した2004年以降からは小・中学生や高校生・大学生などの学生さんの受験が増えています。
今回は、「イータイピング・マスター」試験内容や各級の難易度・レベル、おすすめの試験対策ポイント解説のほかに実際に2級を受験をした体験を紹介します。
就職活動やキャリアアップを考えている方にとって、この資格がどれほど役に立つのか、また実際の受験をした体験談を交えて、そのリアルな声をお届けします。学業やビジネスシーンで使えるタイピングスキルを身につけましょう!
1. タイピング技能検定「イータイピング・マスター(e-typing master)」とは?
8−2.イータイピング会員限定メニュー(模擬対策練習)を活用する
10-5.パソコン検定 タイピング試験(全日本情報学習振興協会)
「タイピング技能検定 イータイピング・マスター 」とは、日本で最大級のタイピング練習サービス「e-typing(イータイピング)」を運営している「イータイピング株式会社」が実施するタイピング検定試験で、タイピングスピードや正確性などタイピングスキルを証明する資格です。
子供から社会人まで幅広い層が挑戦する人気の資格です。パソコンとインターネットがあれば24時間いつでも受験ができます。受験料は級によって異なりますが、最高でも5,500円(税込)です。
タイピング技能検定は、タイピング能力を客観的に証明できる資格のため、多くの企業や職場で高い評価を受けています。そのため就職活動や転職活動の履歴書などでアピールができる点や即戦力として実務に活かすこともできます。また最近ではパソコンを使った授業が増えているのでタイピングに自信が持てるようになれば、「授業に追いつかない・遅れてしまう!」といった不安がなくなるというメリットもあります。
試験内容は「単キー」「かな」「単語」「短文」「長文」の5種類の科目があり、その中から3科目が出題されます。3科目全ての成績が規定のポイント以上を取ると合格となります。級は8級〜特級まであり、2級以上になると「上級レベル」と言われており、一般的なオフィスで通用するレベルは3級以上とされています。
なお履歴書の取得資格欄には「タイピング技能検定イータイピング・マスター◯級取得」と記載することができます。
タイピング技能検定は自分のタイピングスキルを証明できる資格ですが検定で合格することでどんなメリットがあるのでしょうか?
受験することのメリットを3つ紹介します。
1つ目に、就職や転職時にタイピングスキルをアピールできることです。
タイピングスキルが「ある」のと「ない」のとでは、就職や転職活動の評価も変わってきます。高いタイピングスキルを履歴書などでアピールできれば、即戦力のある人材だと評価してもらえます。特に事務職や営業職、エンジニア・プログラマーなど、パソコンを日常的に使用する仕事やITスキルを必要とする職種に就きたい場合はタイピングスキルは必須と言えるでしょう。
イータイピングマスターは、ITスキルの基本でもあるタイピング能力を客観的に証明する資格で多くの企業や職場からも高い評価を受けていることから、就活中の学生や転職希望者の受験が増えています。
2つ目に、仕事の実務で活かすことができることです。
パソコンはさまざまな業種で使うことが多い仕事道具の1つです。パソコン操作においてタイピングスキル(タッチタイピング)が高い人とそうでない人とでは、作業効率が2倍も変わると言われています。そのため書類作成やメールの作成・送信などより速く仕事をこなしていくにはタイピングは欠かせないスキルです。また正確で速いタイピングができるようになれば、データ入力のミスが減って仕事の質をあげることにもつながるなど実務にとても役立てることができます。
3つ目に、タイピングへの自信を持てるようになることです。
タイピング技能検定で合格することは、自分のタイピングの実力を証明するだけでなく、パソコン操作に対する自信を持つことにもつながります。パソコン操作の中でもタイピングは基本的な操作です。タイピングに自信が持てれば、パソコンを使った授業で「追いつかない、遅れてしまう!」といった心配もなくなります。
以上がタイピング技能検定を受験するメリットの紹介でした。
タイピング技能検定では、「8級・7級・6級・5級・4級・3級・2級・1級・特級」までの合計で9つの級があります。
初心者から上級者まで幅広いレベルの検定が用意されているので、今の自分のタイピングレベルや目指したいレベルや目標にあわせてそれぞれの級を選択することができます。
各級の出題される試験科目や難易度、合格基準などについては、この後の段落で解説していきます。
では、実際にタイピング技能検定のそれぞれの試験内容や受験の概要についても紹介していきます。
まず各級の試験科目と出題範囲について紹介します。
タイピング技能検定では、「単キーテスト」「カナテスト」「単語テスト」「短文テスト」「長文テスト」の5種類の試験科目があります。
出題科目はそれぞれの級で異なりますが、必ず3種類の科目が登場します。それぞれの科目で決められているポイント以上のスコアをとることで「合格」となります。検定で合格するには、この3科目全てで「合格」を取らなければいけません。
▶︎級毎で出題される試験科目一覧
出題科目 |
8級 |
7級 | 6級 | 5級 | 4級 | 3級 | 2級 | 1級 | 特級 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
単キー | ● | ● | ● | ||||||
かな | ● | ● | ● | ● | ● | ||||
単語 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
短文 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |||
長文 | ● | ● | ● | ● |
※黒丸(●)が各級で出題される科目範囲です。
次に、この5つの科目の内容についてさらにくわしく紹介します。
単キーテストとは、表示される「アルファベット」を正確に入力してキーボードのキー配置を理解しているのかを評価するテストです。
1分間(60秒)にアルファべット1字をどれだけタイピングできるかをテストします。
【単キーの問題イメージ】
単キーテストは、アルファベット1キーのみの簡単な入力テストです。
・M
・L
・W
カナテストとは、「ひらがな1字」を正確にローマ字入力をして、ローマ字の基本的な理解力を評価するテストです。各級によって異なりますが30〜50問が出題されます。
【カナテストの問題イメージ】
カナテストの問題イメージカナテストは、ひらがな1字を入力するテストです。
・を(WO)
・か(KA)
・な(NA)
単語テストとは、簡単な単語を正確にローマ字で入力し、ローマ字変換の理解を試すテストです。具体的には10キー前後の単語が登場し、問題数は各級によって異なりますが20〜30問が出題されます。
【単語テストの問題イメージ】
単語テストは、トータルで10キー前後になるローマ字単語が出題されます。
・金曜日(KINYOUBI) 8キー
・午後(GOGO)4キー
・参観日(SANKANBI)8キー
※実際の問題ではなく例として紹介しています。
短文テストは、一行の短い文章を正確に、速くローマ字入力し、文章入力の基本ができているのかを評価するテストです。30キー前後のローマ字が20問出題される科目で、5級(中級レベル)以上で登場します。
【単語テストの問題イメージ】
短文テストは、24〜30キー前後の短文が出題されます。
・サッカーの練習に行きます(SAKKA-NORENSYUUNIIKIMASU)24キー
・仕事の話を聞かせてほしい(SIGOTONOHANASHIWOKIKASETEHOSII) 30キー
・インターネットを使って遊んでみる(INTA-NETTOWOTUKATTEASONDEMIRU)29キー
※実際の問題ではなく例として紹介しています。
長文テストでは、450字程度の長文を正確に速くローマ字で入力していく、文章入力の試験です。長文はタイピングの中でも応用編になるため3級(上級レベル)以上で登場します。
タイピング技能検定では先ほど紹介した5科目の中から3科目が出題されます。検定の級が上がるにつれて科目の難易度や合格ラインも高くなっていきます。
次に、タイピング技能検定の受験資格や受験にかかる費用についても紹介します。
タイピング技能検定では年齢制限はなく、だれでも受験ができます。
そのため、7歳の小学生が1級や特級に挑戦することももちろんできますよ!年齢関係なく受験できるのでタイピングが得意な人はぜひ上級レベルの検定に挑戦してみましょう。なお、公式サイトによると、2004年以降から小さいお子さんや大人だけでなく高校生や大学生層の受験者も増えているようです。
受験料は、8級の無料を含めると4種類の料金形態があります。
▶︎タイピング技能検定 各級の受験料
8級 | 無料 |
7級 | 2,750円 |
6級 | |
5級 | 3,850円 |
4級 | |
3級 | 5,500円 |
2級 | |
1級 | |
特級 |
検定の難易度が上がると受験料金も高くなります。
支払い方法は、「銀行振込」か「クレジットカード決済」のどちらかを選ぶことができます。
試験の開始時刻などは特に決められていません。
そのためいつでも好きなタイミングで試験をはじめることができます。
また1つ目の科目が終了して次の科目に移る間の時間制限がないので、自分のペースですすめられるところもポイントです。なお、受験時間は本番前の練習モードをする人もいればスキップする人もいるため一概には言えませんがタイピングレベルが高い人であれば5分ほどで終わります。
タイピング技能検定の試験日程と場所ですが、基本はパソコンとインターネットがあれば、自宅やパソコンスクール、学校、職場から受験ができます。また、受験の申し込みに関しても締切などはありません。
そのため、試験日時は受験の申し込みと支払いが完了してから2週間の受験期間内であれば、24時間自分の好きなタイミングで試験を受けることができます。
試験結果は受験後、約1週間ほどで申し込み時に入力した住所宛に郵送で届きます。
キーボードのイラストが書かれた封筒で届きます。
合格判定は、各級とも3種類の試験科目全て合格ポイント以上の判定スコアであれば「合格」となります。合格の場合は「合格認定証」と結果が書かれた「試験結果票」の2通が届きます。
反対に、1科目でも合格ポイントに足らないと不合格となります。
不合格の場合は「試験結果票」と「模擬試験練習通帳」とよばれる模擬練習を記録できる用紙が届きます。
タイピング技能検定(イータイピング・マスター)では、イータイピング独自の採点方法を使って合格スコアを算出しています。
ポイント=(入力文字数-間違い文字数) × 60/入力時間(秒) × 正確率の2乗
※正確率は(入力文字数-間違い文字数)/入力文字数
このように、タイピング技能検定では、タイピングの「正確性」や「速さ(入力時間)」がポイントとなります。どちらも高くないと良いスコアは取れないような採点方法を採用しています。
「(1)受験資格」で書いたように、タイピング技能検定では年齢制限がないので誰でも受験ができます。
そこで、実際にどの年齢の人が受験しているのか平均年齢や最年長と最年少を紹介します。
▶️受験者の平均年齢
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・参照元:イータイピングマスター「各級の受験者平均年齢」より
タイピング技能検定では、受験科目を一部免除ができるといった制度はありません。
毎回、3科目全てのタイピング実技を受験する必要があります。
これから受験を考えている人に、「入力ができない」「フリーズしてしまった」「違反行為をしていた」など受験当日のトラブルを防ぐためにも、以下の注意点やルールを確認しておきましょう。
パソコン環境はしっかり確認しておきましょう。
また上記の違反行為を行うと試験の利用を停止や受験料の返金を行うことなく本検定に関する契約を解除となるようですので注意してくださいね。
ここからは、イータイピングマスターの各級の詳しい出題内容と合格に必要なスコア基準について解説していきます。
8級では、タイピング技能検定の中で一番簡単な検定で「入門レベル」とされています。
英字キーの配置を理解できているレベルとされており、科目は「単キーテスト」「かなテスト」「単語テスト」の3科目です。
▶︎タイピング技能検定8級の出題範囲と合格ライン(合格基準)
出題 科目 |
単キーテスト 1分間のタイピングテスト |
かなテスト ひらがな1字のテスト(30問) |
単語テスト 10キー前後の単語テスト(20問) |
---|---|---|---|
合格 基準 |
10 | 15 | 30 |
タイピング技能検定8級は無料で受験ができます。また8級では受験結果から、どの級に挑戦できるのかも教えてくれます。
もし自分がどの検定を受ければいいのかわからない人はまず8級を受験してみるといいでしょう。
7級は「入門レベル」で、キーボードの基本的な操作やキーの配置をしっかりと理解できているレベルです。
科目は8級と同じ「単キーテスト」「かなテスト」「単語テスト」の3科目ですが、合格基準が高くなっています。
▶︎タイピング技能検定7級の出題範囲と合格ライン(合格基準)
出題 科目 |
単キーテスト 1分間のタイピングテスト |
かなテスト ひらがな1字のテスト |
単語テスト 10キー前後の単語テスト |
---|---|---|---|
合格 基準 |
15 | 20 | 40 |
6級から「初級レベル」になります。
科目は「単キーテスト」「かなテスト」「単語テスト」と同じ内容ですが、7級の時よりも合格基準が倍以上必要です。
6級レベルは趣味などで必要に応じてパソコンを利用できるタイピングレベルとされています。
▶︎タイピング技能検定6級の出題範囲と合格ライン(合格基準)
出題科目 |
単キーテスト 1分間のタイピングテスト |
かなテスト ひらがな1字のテスト |
単語テスト 10キー前後の単語テスト |
---|---|---|---|
合格 基準 |
35 | 40 | 80 |
5級は、6級と同じ「初級レベル」ではありますが科目が一部変わります。
「単キーテスト」がなくなり、「短文テスト」が新たに追加されます。タイピングの基本的なスキルを身につけられているレベルとも言えます。
▶︎タイピング技能検定5級の出題範囲と合格ライン(合格基準)
出題 科目 |
かなテスト ひらがな1字のテスト |
単語テスト 10キー前後の単語テスト |
短文テスト 30キー前後の短文テスト |
---|---|---|---|
合格 基準 |
60 | 120 | 120 |
4級は一般的に「中級レベル」になります。
学業や趣味など個人的なパソコン利用では充分なタイピングレベルとされています。出題科目は「かなテスト」「単語テスト」「短文テスト」です。
▶︎タイピング技能検定4級の出題範囲と合格ライン(合格基準)
出題 科目 |
かなテスト ひらがな1字のテスト |
単語テスト 10キー前後の単語テスト |
短文テスト 30キー前後の短文テスト |
---|---|---|---|
合格 基準 |
80 | 160 | 160 |
3級はタイピング技能検定の中でも「中級レベル」に入ります。
パソコンをよく利用するオフィスワークでは充分なタイピングレベルとされています。またここから「かなテスト」がなくなり新たに「長文テスト」が追加され中級レベルではありますが、やや上級向けで難易度も上がります。
▶︎タイピング技能検定3級の出題範囲と合格ライン(合格基準)
出題 科目 |
単語テスト 10キー前後の単語テスト |
短文テスト 30キー前後の短文テスト |
長文テスト 450文字前後の長文テスト |
---|---|---|---|
合格 基準 |
200 | 200 | 200 |
2級はタイピング技能検定の中でも「上級レベル」にあたります。
3級と比べて合格基準が50〜80ほど上がります。このレベルになると簡単には合格をとることが難しくなってきます。出題科目は「単語テスト」「短文テスト」「長文テスト」です。
▶︎タイピング技能検定2級の出題範囲と合格ライン(合格基準)
出題 科目 |
単語テスト 10キー前後の単語テスト |
短文テスト 30キー前後の短文テスト |
長文テスト 450文字前後の長文テスト |
---|---|---|---|
合格 基準 |
250 | 270 | 280 |
1級も「上級レベル」ではありますが正確さ・速さともに非常に高いスキルが必要です。
出題科目は「単語テスト」「短文テスト」「長文テスト」です。
▶︎タイピング技能検定1級の出題範囲と合格ライン(合格基準)
出題 科目 |
単語テスト 10キー前後の単語テスト |
短文テスト 30キー前後の短文テスト |
長文テスト 450文字前後の長文テスト |
---|---|---|---|
合格 基準 |
300 | 340 | 360 |
特級は、タイピング技能検定の中で最も難易度が高い級です。
正確さ、速さ共に高度なタイピングスキルを必要とするのでデータ入力・パンチャーなどの専門職やタイパーのレベルにあたります。出題科目は「単語テスト」「短文テスト」「長文テスト」です。
▶︎タイピング技能検定特級の出題範囲と合格ライン(合格基準)
出題 科目 |
単語テスト 10キー前後の単語テスト |
短文テスト 30キー前後の短文テスト |
長文テスト 450文字前後の長文テスト |
---|---|---|---|
合格 基準 |
360 | 420 | 450 |
以上が、級ごとの出題内容と合格基準(合格ライン)の紹介でした。
先ほどは各級ごとの出題範囲や合格基準について解説してきましたが、実際に各級ごとのレベルはどれくらいになるのか一覧でまとめてみました。
タイピング技能検定の各級のタイピングレベルを一覧で紹介します。
▶︎各級のタイピングレベルの一覧
級 |
レベル |
レベル説明 |
難易度※ |
---|---|---|---|
8級 | 入門レベル | 英字キーの配置が大体理解できている |
★☆☆☆ (やさしい) |
7級 | ローマ字入力の基本的なキー操作と配置を理解できている |
★☆☆☆ (やさしい) |
|
6級 | 初級レベル | 趣味などで必要に応じてパソコンを利用できるレベル |
★☆☆☆ (やさしい) |
5級 | 基本タイピングが身についているレベル |
★★☆☆ (普通) |
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4級 | 中級レベル |
基本タイピングができる。 学業や趣味など個人用途でのパソコン利用で充分なレベル |
★★☆☆ (普通) |
3級 | 平均的なオフィスワーカーのレベル |
★★☆☆ (少し難しい) |
|
2級 | 上級レベル |
正確さ・速さともに非常に高い。 パソコンをよく使うオフィスワークで充分なレベル |
★★★☆ (難しい) |
1級 | |||
特級 | データ入力・パンチャーなどの専門職レベル |
★★★★ (最も難しい) |
※★の難易度は、イータイピングの「検定対策練習」を参考にしています。
「6−1.各級ごとのレベル一覧」で紹介したように、タイピング技能検定では上級レベル(2級以上)があると高いタイピングスキルを持っていると評価されます。
特に就職の履歴書などで書く場合は、3級でも十分スキルはありますがタイピングスキルが求められる(またはよく使う)職種の場合は「2級」以上の資格を持っているとさらに高く評価してもらえるでしょう。
先日、筆者が上級レベルにあたる「タイピング技能検定2級」に挑戦しました。
結果からいうと2級は無事に合格したのですが、合格するまでに2回も不合格でした。
そこで、今回はタイピング技能検定2級の申し込みから合格通知が届くまでの一連の流れの紹介と、実際に不合格から合格をとるまでの過程やどんな対策練習をしたのか、これから2級を受験する人のヒントとなる情報を紹介していきます。
まずは、検定の申し込みから受験と結果が届くまでの流れを記録写真を使って紹介します。
受験の詳しい流れについてこのあと解説していきます。
イータイピングマスターサイト右側に「受験申し込み」というオレンジ色のボタンがあるのでクリックします。受験申し込みの流れの説明の中にフォームのリンクがあるのでそのページに飛びましょう。
申し込みフォームでは以下の項目を入力します。
申し込みフォームを送信すると、お申し込み完了の通知文と支払いに必要な情報が書かれたメールが事務局から送られてきます。(今回はクレジットカード決済を選んだため、カード決済用の専用ページへのリンクが記載されています。)
メールの件名には「タイピング技能検定の受験お申し込み完了のご案内」と書かれています。
支払い方法は「クレジットカード」と「銀行振り込み」の2種類あります。(画像はクレジットカード払いの場合の手順です)
クレジットカードの場合は完了メール内にあるリンクからカード番号を入力して決済をします。
決済が完了したら、事務局から受験に必要なIDとパスワードが書かれたメールが送られてきます。
(振り込みの場合は入金確認ができた後にメールで7日以内までに準備完了メールが届きます)
イータイピングマスターサイト内の「試験を受ける」を押すと、画像のように受験IDとパスワードを入力するところがあるので、情報を入力して「確認」を押します。次に、受験者名と受験する級が表示されるので間違いがないか確認をした上で「試験画面を表示する」をクリックしてテスト画面を開きます。
なお、すでに受験済みのIDとパスワードでログインすると下の画像のように「試験は終了しています」と表示されます。
▶︎受験済みIDとパスワードでログインした時の画面
画面ではいつテストを受験したのか日時が詳しく表示され試験に進むことができません。
実際に画面の指示に従ってテストを受験します。
受験が無事に終わると「終了しました」というメールが届きます。
受験後1週間ほどで画像のような白色のキーボードのイラストが描かれた封筒に入って届きます。
以上がタイピング技能検定の申し込みから結果送付までの流れの紹介でした。
ここからは、実際に受験した結果を紹介します。
1回目の受験では模擬試験を数回受けて合格県内だったため準備や練習をあまり行わずに挑戦しました。
受験結果は「不合格」でした。
▶︎1回目の受験結果内容(不合格)の画像
受験結果の内容は以下です。
▶︎参考:1回目の受験結果の詳細
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単語テスト (合格基準:250) |
短文テスト (合格基準:270) |
長文テスト (合格基準:280) |
---|---|---|---|
判定ポイント |
214.412 |
301.08 |
288.293 |
入力時間 | 47.502 秒 | 102.614 秒 | 98.729 秒 |
入力文字数 | 209 | 584 | 546 |
ミス数 | 14 | 24 | 25 |
WPM※1 | 263.988 | 341.473 | 331.817 |
EPM※2 | 17.683 | 14.033 | 15.193 |
正解率 | 93.301 % | 95.89 % | 95.421 % |
苦手なキー | I・K・A・T・S | D・T・E・F・R | U・K・S・Y・R |
結果 | 不合格 |
合格 |
合格 |
※1 WPM:1分間の入力できた文字数
※2 EPM:1分間のミスした数
模擬試験では一番自信のあった「単語テスト」が不合格に。
「ミスキーの多さ」が原因なのでは?と思い、ミスをどれくらいまでに抑えれば合格ができたのかを調べてみました。
入力総数(209)と入力時間(47.503秒)はそのままで、ミスをどれくらいまでに抑えれば合格ができたのかを調べてみました。
◼︎ミス10キー の場合 →「不合格」
・正解率:95.21%(0.95215311)
・ポイント:199 × 60 ÷ 47.502 × 0.9065955449(0.95215311の2乗)= 227.879
◼︎ミス6キーの場合→「不合格」
・正解率:97.12%(0.971291866)
・ポイント:203 × 60 ÷ 47.502 × 0.943407889(0.971291866の2乗)= 241.889
◼︎ミス5キーの場合→「合格」
・正解率:97.60%(0.976076555)
・ポイント:204 × 60 ÷ 47.502 × 0.9527254412(0.976076555の2乗)= 251.508
→ 合格するには、ミスを5キー以内におさえる必要があった
※問題内容やタイピングスピード(入力時間)によって目安は変わりますのであくまで参考程度にしてください。
※採点方法は「4−6.検定の採点基準・方法」の方法で行っています。
しっかり検定対策練習をすべきだったなと反省した1回目の受験結果でした。
1回目の結果から、イータイピングの単語練習やその他のタイピング練習ゲームを活用して単語タイピングの特訓を行い検定直前に本試験を意識した模擬テストを行なった上で2回目の受験に挑みました。
結果はまたもや「不合格」でした。
▶︎参考:2回目の受験結果内容(不合格)
受験結果の内容は以下です。
▶︎参考:2回目の受験結果の詳細
|
単語テスト (合格基準:270) |
短文テスト (合格基準:270) |
長文テスト (合格基準:280) |
---|---|---|---|
判定ポイント |
264.292 (↑) |
333.584 (↑) |
230.668 (↓) |
入力時間 | 44.775 秒 | 95.691 秒 | 112.784 秒 |
入力文字数 | 209 | 573 | 558 |
ミス数 | 4 | 14 | 45 |
WPM※1 | 280.067 | 359.281 | 296.85 |
EPM※2 | 5.36 | 8.778 | 23.939 |
正解率 | 98.086 % | 97.556 % | 91.935 % |
苦手なキー | O・D・A・T | A・T・I・G・O | N・G・J・T・S |
結果 |
合格 |
合格 | 不合格 |
※前回より上がったポイントは(↑)、低かったポイントは(↓)で表示
前回は単語テストが不合格だったこともあり単語練習には力を入れていたものの、長文対策練習をしっかりとできていなかったことが原因で結果50ポイントも足らない結果となりました。
今回は長文テスト結果から、入力総数(558キー)と入力時間(112.784秒)はそのままで、ミスキーをどれくらいまでに抑えれば合格ができたのか疑問に感じたのでスコアを出してみました。
入力総数(558キー)と入力時間(112.784秒)はそのままで、ミスキーをどれくらいまでに抑えれば合格ができたのかを調べました。
◼︎ミス20キーの場合→「不合格」
・正解率:96.41%(0.9641577061)
・ポイント:538 × 60 ÷ 112.784 × 0.9296000822(0.9641577061の2乗)= 266.061
◼︎ミス11キーの場合→「不合格
・正解率:98.02%(0.9802867384)
・ポイント:547 × 60 ÷ 112.784 × 0.9609620895(0.9802867384の2乗)= 279.638
◼︎ミス10キーの場合→「合格」
・正解率:98.20%(0.982078853)
・ポイント:548 × 60 ÷ 112.784 × 0.9644788735(0.982078853の2乗)= 281.175
→合格するには558キー中、ミスを10キー以内に収めることが条件だった。
また、本当にミスキーを減らすだけで合格ができるのか?と思い、1回目の長文テストの合格ラインを計算して3回目の合格ラインと照らし合わせてみました。
入力文字数(546キー)と入力時間(98.729秒)はそのままで、ミスキーがどれくらいまでにおさえれば合格ができるのか調べました。
◼︎ミス31キーの場合→「不合格」
・正解率:94.32%(0.9432234432)
・ポイント:515 × 60 ÷ 98.729 × 0.8896704638(0.9432234432の2乗)= 278.447
◼︎ミス30キーの場合→「合格」
・正解率:94.50%(0.9450549451)
・ポイント:516 × 60 ÷ 98.729 × 0.8931288493(0.9450549451の2乗)= 280.072
→ 1回目に受験した時のタイピングスピードなら、ミスは30キーであっても合格できるという結果に。
1回目は546キー中、ミスが30キー以内に収まれば合格になるという結果となりましたが、1回目と2回目で入力文字数は12キーしか変わらないのに、合格ラインのミスキー数は3倍近く差が出ていることがわかりました。
おそらく、3回目はタイピングスピードが遅すぎたことでスコアにも影響がでたのだと考えられます。単に正確性が良くても速くなければ合格は難しいということですね。
改めて、上級レベルの検定で合格することの難しさを痛感した2回目受験でした。
2回目では正確さだけでなく速さもたらないことから、スピードアップ練習や長文対策練習をしっかりして3回目に挑み、無事「合格」しました。
▶︎参考:3回目の受験結果内容(合格)
結果をまとめると以下になります。
▶︎参考:3回目の受験結果の詳細
|
単語テスト (合格基準:270) |
短文テスト (合格基準:270) |
長文テスト (合格基準:280) |
---|---|---|---|
判定ポイント |
264.107 (↓) |
315.624 (↓) |
299.784 (↑) |
入力時間 | 46.001 秒 | 94.103 秒 | 90.909 秒 |
入力文字数 | 220 | 564 | 542 |
ミス数 | 6 | 24 | 31 |
WPM※1 | 286.95 | 359.605 | 357.72 |
EPM※2 | 7.825 | 15.302 | 20.46 |
正解率 | 97.272 % | 95.744 % | 94.28 % |
苦手なキー | G・I・R・K | S・K・H・R・G | I・E・K・U・N |
結果 |
合格 |
合格 | 合格 |
2回目より単語テスト、短文テストともにポイントは落ちましたがギリギリ長文テストは合格できました。タイピングスピードを意識するようにしていたので、入力時間は3回受けた中で一番い速い結果となりました。(WPM:357.72)
2級を受験した感想や、合格するまでの間にあった気づきや反省点とそれに対してどんな改善をしたのかを紹介します。
受験結果の振り返りで出てきた反省点と、合格するために実際に実践してみたことを一覧にまとめてみました。
▶️参考:反省と実践した内容
反省点 |
実践したこと |
落ち着いて自分のペースで挑めなかった |
・デスク環境の見直し(椅子の高さ・PCの配置等) ・ミスしても焦らず切り替える意識をもつ ・リラックスするために集中できる音楽を流す |
模擬テストしか練習をしていなかった |
・模擬試験以外の練習方法を実践
[使用した練習ゲーム] - イータイピングのゲーム (検定対策練習・タイピングバラエティ) - マイタイピング |
単語テストのミスが多い |
・直前に指ストレッチ ・ホームポジションのおさらい練習をする ・苦手なキーだけ集中して練習 ・タイピング速度アップのための単語練習をする |
長文タイピングの練習不足 (句読点や記号など) |
・句読点が入った長文タイピングゲームを活用
[使用した練習ゲーム] - イータイピング タイピングバラエティ 長文 - マイタイピング 長文 - 毎日5問のタイピングトレーニング |
長文タイピングの速度が遅い |
・連続してタイピングができれば時間が伸びる (タイムアタック形式)ゲームで練習
[例] ankey 長文タイピング |
最後に、タイピング技能検定2級を実際に受験した感想をまとめてみました。
・準備不足が緊張を招く原因になる。十分な準備をすべし!
・正確さを0に近づけても、タイピングスピード(入力時間)が遅いと不合格になるケースがある
(特に単語テストは短いので速さが求められる)
・2級の場合、全科目でWPMが300以上あれば合格になる確率が高い
・難易度一覧でも書いてあるように、2級は上級者向け
・長文タイピングはいかに素早く文章を読めるかも重要になってくる
・結果のWPMとEPMや苦手なキーを見ておくべし(何が原因だったのかがわかりやすい)
検定で合格するにはしっかりとした準備と練習を重ねて、自信を持って試験に挑むことが大切です。今回の体験内容もぜひ参考にして、タイピングスキルアップと資格取得に向けて挑戦してみてくださいね。
以上が、イータイピングマスター(タイピング機能検定)2級を受験した体験談でした。
では、実際にタイピング検定で合格するためにはどんな対策練習をすればいいのでしょうか?
これから受験する人はもちろん、前回不合格となってしまい再度挑戦したいと考えている方におすすめの検定対策や練習方法をご紹介します。
イータイピングマスターでは全ての級で本番さながらの流れで受験練習ができる「模擬試験」が無料で公開されているので、必ず利用しておきましょう。
模擬試験ではその場ですぐに合格か不合格かの結果が見れるので受験本番前の練習におすすめです。
タイピング練習サイト「イータイピング」では、「模擬試験練習」とよばれる過去の出題例文を使った各科目別の練習メニューがあります。無料の会員登録をすればプレイすることができるのでぜひ活用してみてください。
なお結果画面ではイータイピングマスターの模擬試験のような「合格」「不合格」といった表示がありません。ですが、スコア算出は検定と同じ方法なので、「5.級ごとの出題内容と合格基準(合格ライン)とは?」で紹介した各科目の合格ポイントを事前に確認しておけば問題ないかと思います。
模擬試験の場合だと、どうしても3科目全て行わないと結果が見れないですが、苦手な科目だけに集中して練習することができるのでおすすめです。なので、「模擬試験練習」で各科目別に練習したあと「模擬試験」で力試し、そして本試験に受験するような流れが良いでしょう!
▶︎参考情報:イータイピングではこの他にもタイピング技能検定で活用できるタイピング練習が揃っています。以下の記事で紹介していますのでぜひご覧ください。
・e-typing 腕試しレベルチェック!タイピングのスコアや平均レベルをチェック
タイピング技能検定で合格をとるには、タイピングの速さはもちろんですが、タイピングのミスタイプを減らすことも重要です。そこで、ミスタイピングを防いで正確なタッチタイピングを身につけるためのコツや練習ポイント2つを紹介します。
練習をはじめる前に、まずは今の自分の苦手なキーや指を知ることが重要です。
タイピング技能検定やイータイピングの模擬試験練習では自分の苦手なキーが書かれています。またイータイピング以外でもタイピングスキルを分析をしてくれる機能が備わったゲームはいくつかあります。それらの練習ゲームを参考にミスしやすいキーや打ちにくいキーを見つけるところから始めてみましょう。
いきなり自分が読み慣れていない文章や難しい漢字や表現を使ったワードでタイピング練習をするのはオススメしません。
なぜなら、文章を読むことばかりに集中して本来のタイピング練習に身が入らなくなる恐れがあるからです。そのため、苦手なキーや指の特訓をする場合は自分が読みやすいワードや例文の練習ゲームを選ぶといいでしょう。特に以下のゲームは簡単な単語やワードの練習ができ、かつタイピングスピードから苦手なキーなどを詳しく評価してくれるのでおすすめです。
上級レベルでもある3級以上を受験すると、長文タイピングテストが登場します。その時の問題にもよりますが「。」「、」などの句読点や「1月23日」といった数字がまじった文も登場します。
そのため、記号や数字タイピングに慣れていない人は必ず練習をしておきましょう。
おすすめの練習方法は、本などの長文を写経するようにタイピングをする練習や、長文タイピング練習ができるゲームを使って特訓する方法があります。またタイピング練習以外にも文字の速読スキルもアップできるとより高得点を目指せるでしょう。
タイピング技能検定で3級以上になると正確性はもちろんですが、タイピングスピードも重要になってきます。スムーズに速くタイピングができると入力時間が減って判定ポイントも高くなります。
「7-3.2回目結果(不合格)」の2級受験体験談でも解説したように、上級レベルになると正確性はもちろんですがタイピングの速さがより求められます。そのためタイピングのスピードアップ練習もしっかりしておきましょう。
▶︎参考情報:タイピングのスピードアップがなかなかできなくてお悩みの人に、以下の記事で効果的なタイピング速度アップの練習方法やコツについてを紹介していますのでぜひご覧ください。
・タイピング速度はどのくらい?測定方法や平均目安、スピード上げる練習を解説
・タイピングが早くなるコツとは?初心者から上級者までの練習方法を解説
「なかなかポイントが上がらない」といった人は、もしかするとタイピングの基礎ができていないことが原因である可能性が考えられます。 以下に当てはまる人は、基礎タイピングができていない可能性があるため、ホームポジション練習や指の動かし方や配置の再確認をするなど基礎練習をやり直してみましょう。
▶︎参考情報:タイピングの基本でもある「ホームポジション」とは?おすすめの練習方法についてを以下の記事で詳しく紹介していますのでぜひご覧ください。
・ホームポジションとは?覚え方と練習方法、タイピングでズレる際の矯正法まで解説
▶︎参考情報:以下の記事でタイピングの正しい指の配置や動かし方、おすすめの練習ゲームなどを紹介していますのでぜひご覧ください。
・タイピングの正しい指の位置は?動かし方やおすすめ練習方法を解説【図解付き】
ここからは、タイピング技能検定でよくある質問について紹介します。
イータイピングマスターでは、無料で利用できる「模擬試験」が各級用意されています。
試験本番前や受験前に本番さながらの模擬テストを試すことができます。
1回の受験申込に対して、受験は一度きりです。
受験期間(約2週間)の間に、発行された受験IDやパスワードを使って一度だけ受験できます。
再度申し込みすれば再受験することも可能です。
海外からの受験は可能です。
過去に海外から受験した実績があるようですが、受験料の支払いは日本国内しか受け付けていません。
そのため海外から受験をしたい場合は日本にいる代理人(ご家族・ご友人など)が行う必要があります。(試験結果は代理人の方へ送られます)
タイピング技能検定は、ローマ字入力の技能を評価する試験のため、かな入力での受験はできません。
イータイピングマスターの検定は履歴書の資格一覧に記載することができます。
正式な表記は以下のように書くようにしましょう。
タイピング技能検定イータイピング・マスター2級取得
以上がタイピング技能検定でよくある質問の紹介でした。
タイピング技能検定以外にもさまざまな協会や組織でもタイピング検定が存在しています。今回は、有名なタイピング資格を5つ紹介します。
日本商工会議所が運営している10分間(※)で表示されている文字をタイピングする初心者向けのテスト。合格・不合格を判定するものではなく、入力できた 文字数でタイピングスキルを証明するのが特徴です。受験者には「技能認定証明書(デジタル)」が発行されるほかに、試験時間内(10分間)に2,000字全ての入力を終えた方には、「ゴールドホルダー認定書(デジタル)」が発行されます。
※テストは10分間ですが、説明や練習時間を合わせると受験時間は40分程度になります。
「キータッチ2000」
・運営:日本商工会議所
・級:なし
・受験料:一律2,200円
・受験資格:学歴ys年齢、性別、国籍は問わない
・試験日時:施行日は回数は各ネット試験会場で決定する
・試験会場:全国の指定会場
・検定サイト:https://www.kentei.ne.jp/keytouch
こちらも、日本商工会議所が運営するタイピングテスト。25分間(※)で表示されている文字をタイピングをし、正しく入力できた文字数に合わせてS・A・B・C・ D の5段階で評価されます。公式サイトによると、ビジネス実務で求められる技能は、「C評価以上」とされています。
※テストは25分ですが説明や練習時間を合わせると受験時間は50分程度になります。
「ビジネスキーボード検定試験」
・運営:日本商工会議所
・級:文字数に応じてS、A、B、C、Dで評価
・受験料:一律3,300円
・受験資格:学歴や年齢、性別、国籍は問わない
・試験日時:施行日や回数は各ネット試験会場で決定する
・試験会場:全国の指定会場
・検定サイト:https://www.kentei.ne.jp/bus
10分間で表示されている文字をタイピングするテストで、日本情報処理検定協会が運営しています。39年以上の実績があり、文部科学省が後援している検定試験・認定試験です。採点ルールは1ミスにつき1文字減され、トータルで正しく入力できた文字数で級が与えられます。 紹介している検定の中でも検定費用は安いです。
「文章入力スピード認定試験 日本語」
・運営:日本情報処理検定協会
・級:特段、初段、1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、 5級・、6級
・受験料:一律1,500円
・受験資格:性別や年齢は問わない
・試験日時:年に4回ほど実施
・試験会場:指定の会場
・検定サイト:https://www.goukaku.ne.jp/test_pcspeed.html
「文章入力スピード認定試験 日本語」と同じ協会が運営する検定で、タイピングだけでなくパソコンの活用能力も評価するテストです。そのためタイピングテストの他にビジネス文書の作成もあります。初段では1ミスすると5文字マイナスされるなど特殊なルールがあります。
「日本語ワープロ検定試験」
・運営:日本情報処理検定協会
・級:初段、1級、準1級、2級、準2級、3級、4級
・受験料:1,800円円〜5,300円
・受験資格:国籍や性別、年齢は問わない
・試験日時:年に4回ほど実施
・試験会場:指定の会場
・検定サイト:https://www.goukaku.ne.jp/test_wordpro.html
全日本情報学習振興協会が主催する「パソコン検定 タイピング試験」は年に5回ほど開催されているタイピング検定試験です。10分間、パソコンの画面に表示される文章をタイピングするテストで合格に必要な入力文字数と正答率が基準ラインを超えていれば合格となります。3級から1級までの5つの級があり、1級になるほど合格入力文字数や正答率の基準は高くなります。
「パソコン検定 タイピング試験」
・運営:全日本情報学習振興協会
・級:1級、準1級、2級、準2級、3級
・受験料:4,400円〜8,800円
・受験資格:国籍や性別、年齢は問わない
・試験日時:年に5回ほど実施
・試験会場:指定の認定会場
・検定サイト:https://www.joho-gakushu.or.jp/pc/typing.php
今回は、タイピング技能検定(イータイピングマスター)について解説しました。
パソコン操作においてタイピングは最も基本的な操作であり、社会人になると必要なスキルです。タイピングスキルが高ければ高いほど仕事量が増え効率よく作業ができます。そういったことからスキルアップのために受験をする社会人もたくさんいます。また就職や転職活動でもアピールができる他にも最近ではパソコンを使った授業も増えてきていることから中学・高校や大学生といった学生層の受験も多い検定のためタイピング初心者から上級者までさまざまなタイピングレベルに合わせた級が用意されているのも特徴です。
2級以上が取れるとタイピング上級者と言われていますが、一般的な事務などの仕事なら3級以上あれば問題はありません。
おすすめの対策練習方法はテスト科目に合わせた練習方法を取り入れることやイータイピングの「検定対策練習」を活用する方法があります。もちろん、基本タイピングは必ず習得している前提の話なので、まだできていない人は基礎から練習をし直しましょう。しっかりとした準備と練習を重ねて、自信を持って試験に臨むことが大切です。タイピングスキルアップと資格取得に向けて挑戦してみてください。
また最後に、履歴書や面接の場でアピールするためにタイピング技能検定を取得することはもちろん良いことですが、合格したら終わりではありません!実務や現場でタイピングスキルが活かせるようにするためには日頃からタイピング練習を続けていくことが重要です。タイピングに触れる期間が空くと技術はみるみる落ちてしまいます。今回、紹介した練習方法も参考にできるだけ無理のない範囲で継続的にタイピング練習をして、実用的で高度なタイピングスキルを身につけていきましょう!
この記事では、「タイピング技能検定イータイピング・マスター!難易度やレベル・受験対策を解説」について説明してきました。以下ではタイピング技能検定に関するお役立ち記事を一覧でご紹介しておきますので、この記事とあわせて確認しておきましょう。
・子供におすすめ無料タイピングゲーム!小学生でも楽しく練習できるゲームはコレ!
・子供向けのタイピング練習方法!おすすめのゲームなどわかりやすく解説
・タイピング速度測定(タイ速)を体験!遊び方や特徴、平均速度・ランキングを紹介
・「タイピングクエスト」遊び方や攻略法、実際に体験した感想や口コミをご紹介
・マナビジョン「無料タイピング教材」初心者向けの基礎練習に超おすすめ!
・ひよこタイピング!基礎練習に特化した初心者向けのタイピングゲーム
・こどもタイピング!マイタイピング内で人気の子供向けおすすめゲーム
・タイピング人気ゲーム「寿司打」プレイ方法やコツ、記録の平均目安などを解説
・プレイグラムタイピングとは?小学生向けの無料タイピング練習教材におすすめ
メディアライター兼「ぱそメモkids」運営者
エンタメ会社で広報を経験し、現在は株式会社セナネットワークスでメディアライター兼広報として勤務。同社では2021年にNintendo Switch初のタイピングゲーム「タイピングクエスト」を開発・発売。プログラミング・システム開発を事業とする企業として、プログラミング教育の更なる普及への貢献の思いでオウンドメディア運営をスタート。
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